jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

若者へのアピール論-若者たちの方が進んでいる

2021年1月10日,たまたま夜10時のフジテレビ「Mr.サンデー」を見た。普段だと,司会の 宮根誠司氏もゲストの 柳澤秀夫氏も筆者は嫌いなのでチャンネルスルーするはずなのだが,一日外出していていろいろな情報が欲しくて,報道番組がこれしかなかった,という消去法的な視聴である。福井県の大雪での北陸道の立ち往生の状況や,今後の雪についての情報が欲しかった。

 新型コロナウイルスの第三波が拡大を続けるなか,1月7日に出された2回目の緊急事態宣言を受け,二木芳人 , 宮坂昌之,水野泰孝の各氏のコメントが出されていた。いつ収束すると考えるか,など。

 番組の終わり近く,宮坂先生が「若者に対する情報発信ができていない」として,SNSinstagramなどの若者向けのメディアによる情報発信や,若者に影響力の強いインフルエンサーにメッセージを発信してほしい,という考えを示された。宮坂先生は,免疫学のスペシャリストとしての影響力を期待しているが,ややスタンドプレーが気になっていた。その中で,「若者へのアピール」というコメントは新鮮だと思っていた。

 これに対してもう一人のゲストであるクリエイターの三浦崇宏氏のコメントが素晴らしかった。政治家が,オンラインで国会を開く,会食をやめる,など自らが率先して行動で示せば,若者はその本気度を感じて自らの行動を変えようとする,メディアやインフルエンサーが問題ではない,といった内容だった。

 正直,いまどきの若い有名人の存在には,ほとんど期待していなかった。ワイドショーに出てくるのは,素人のコメンテーターだけで,ワイワイガヤガヤ言ってエンタテインメントになっているだけだと思っているし,若手経営者の事業も,ロケットを飛ばしたり,ドローンを飛ばしたり,スマホアプリを作ったりと,チャラチャラしたものばかりが目立つと思っている。

  三浦崇宏氏の活動については全く存じ上げないが,今回のコメントは全くの正論だと思う。正直,若い人がニュースを見ない状況はあまり変わらないと思う。しかし,おそらく冗談のようなSNSでの発信が瞬く間に拡散して若者たちのムーブメントになるのだろう。「鬼滅の刃」からの情報発信に期待するところもここにある。マスメディアではない別のルートからの情報発信になりうるからだ。

 安部晋太郎前首相も,さまざまな疑惑によって若者には信頼されていなかった。経済再建を中心とした新しい政策は素晴らしいものがあったが,正直,クリーンなイメージが全くなかった。

 安部氏の病気引退を引き継いだ菅義偉首相は,「官房長官延長政治」ともいうべき,堅実な政治推進をしているようで,国民へのアピールがほとんどなく,しかも慎重すぎてスピード感がなく,結局,メッセージが出されていない。せっかくの伝家の宝刀である「緊急事態宣言」も,その危機感が国民に全く伝わらない。文章の棒読み・無表情。首相就任以降,初めての政策である昨年の「勝負の3週間」も結局は何の政策もなく,ただただ国民にお願いして経過を見るだけだった。Go Toトラベルの一時停止の日のクリスマス会食は,国民をあきれさせた。

 新型コロナウイルスは,人類にとっての緊急事態である。今日2021年1月11日時点で,感染者総数が8882万人,死亡者数が191万人を超えた。各国のリーダーは,熱く国民に呼びかけた。米トランプ大統領の方向性は逆だったが,国民の半分は動いた。バイデン次期大統領は,新型コロナウイルスへの姿勢を宣言した。英ジョンソン首相と仏マクロン大統領も,力強く国民に訴えた。独メルケル首相は,初めて感情を高ぶらせて国民に訴えた。

 日本でいえば,吉田茂田中角栄小泉純一郎が,熱血首相というイメージがある。いい意味でも悪い意味でも,その熱意は国民にも伝わるものである。菅首相にないのは,この熱意と,それを国民に伝えようという姿勢である。首相周辺にも伝わらないのでファミリーができない。国民にも伝わらないので支持率がどんどん低下する。まして,若い人には全く伝わらないということになっている。

 2021年の成人式は,各地で中止になったり延期になったりしている。今までにない事態に,若者たちはこれまでの同窓会気分やお祭り騒ぎではない,成人への新しい成り方を発信している。晴れ着姿で医療関係者向けの募金をしている若者たち。これに対して,政治家は「会合をするには会食が必要」と,自分たちに都合のいい解釈をして,旧態依然たる仕組みを貫こうとする。若者たちの方が,よほど進んだ考え方をしている。

 リーダーたるもの,国民の範たる行動を取れ。そして,同じように皇室も,範を示してほしい。お考えをもっと前面に出してほしい。そうでないと,もうだれも付いて行かない。

非常事態中のイヤホン禁止

2021年1月7日から1ヵ月の非常事態宣言が東京、埼玉、神奈川、千葉に出された。1月10日は仕事で都内に移動した。まあ、人の数は多くはないが、少ないとは決して言えない数だった。

 周りに気配りができない人のことを何度も書いたが、そのなかで典型的なのが、イヤホンをして歩いたり電車に乗っている人てある。

筆者も、イヤホンに凝った時があった。通勤途中で外国語教材を聞こうとして、電車の騒音や人の会話が気になって集中できなかったので、あえてノイズキャンセリングタイプを選んだりした。最初にノイズキャンセリングをオンにした時、静かというより、頭から空気を抜かれるような錯覚を覚えた。おとの反射のない無響室に入ったイメージである。実際に周りの気圧が下がるエレベーターや飛行機での体験よりソフトなので、かえって混乱するのかも知れない。

 ノイズキャンセリングイヤホンは、実に集中できた。しばらく使用したあとでイヤホンを外しても、その集中は持続した。貴重な時間だった。

 さて、この経験から逆推すると、イヤホンで音楽やドラマを聞いている人は、要は自分の世界に浸っていることになる。これを逆に見ると、周囲への配慮がないという状態である。マスクを外していたり、咳やくしゃみをしている人もなぜかイヤホンをしている。

 クルマやバイクの運転では、イヤホンの使用は禁止されている。運転中に他のことに気を取られていては、事故のもとである。自転車でも禁止されているのではないか。

 この新型コロナウイルス禍では歩いている時も、周囲への配慮が必要だと思う。自分が感染源になっていることもあるからだ。

 特に,Bluetooth接続するワイヤレスイヤホンは,耳の穴に入る部分がこれまでのインナーイヤー型(カナル型)と同じで,しかもケーブルがない分,ケーブルが擦れるときの音も拾わないので,ノイズキャンセリング式だと本当に集中できる。音の再現性もどんどん向上しており,密閉型ヘッドホン並みの音で楽しめるようになっている。外から見てもあまり目立たず,かつ自分の世界に浸れるのは,音を楽しむのにはもってこいだが,集中できるがために,はた迷惑になる場合もあることを意識してほしい。

 そう思って書き始めたコラムだが,自分に集中すれば,周囲に配慮が行かなくなるのは自明なので,やはりここは「非常事態中は外出中のイヤホン禁止」としたいところである。しかし無理かな,という気持ちもあり,そういうあいまいな気持ちが,実は感染拡大防止のネックにもなっていると思う。ロックダウンもできない,守らない人を注意できる権限を持った人がいない,しかもやんちゃな人が1割もいる日本。すでに感染爆発に陥っているのではないのだろうか。

最後の切り札は「宇宙服」

地球上の空気が,どんどん汚染されている。これまでは,公害と呼ばれる硫黄酸化物SOx)や窒素酸化物(NOx)や不完全燃焼による一酸化炭素(CO)など,工場や発電所の燃焼ガスやクルマの排気ガスが,大気汚染の元凶と言われていた。また,溶剤や塗料から発生する揮発性有機化合物(VOC)が,化学物質アレルギーを起こすと言われてきた。また,ディーゼルエンジンの排気の中にある炭素微粒子に発がん性の疑いが出て問題になった。

 近年はPM2.5という大気中に浮遊している直径2.5μm以下のきわめて小さな粒子(微小粒子状物質)が問題になってきた。成分は炭素,硝酸塩,硫酸塩,ケイ素,ナトリウム,アルミニウムなどさまざまで,肺の奥にまで入り込んで,がんの原因になったりしている。

 これに加えて,2011年3月11日の東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所の水素爆発とメルトダウンによる放射性物質セシウムも大量に大気中に放出された。

 東日本大震災当時,筆者は個人事業主として某出版社から仕事を受託し,自宅で仕事をしていた。東京都内の同社オフィスでは棚が倒れたり机上からパソコンが落ちたりした。公共交通機関が止まり,自宅まで8時間かけて歩いて帰った人もいたという。筆者は埼玉県内におり,被害が出るほどの揺れを免れた。しかし,福島原発の事故による放射性物質が,風に乗って関東地方に流れてくるという情報に恐怖を覚えた。親戚からは,換気扇を塞ごうとか,わかめや昆布のヨウ素が汚染に効くなどと言われ,じたばたしたものである。

 以前から,偏西風に乗って中国の黄河周辺の砂が黄砂となって日本に飛んでくることが知られていた。この黄砂に細菌やウイルスがくっついて飛んでくる,という話もあった。日本のPM2.5の上昇に,中国からの偏西風に乗ったPM2.5が加わっている,という話もある。近年の日本のゲリラ豪雨や線状降水帯を伴う豪雨は,筆者は中国からの汚染物質の流入によるものと考えている。さらに言うと,日本のちょうど延長線上にある上海辺りで意図的に雨の核になる物質を放出しているのではないかと筆者は疑っているのである。

 産業革命以来,地球の大気は急速に汚染されている。南極の雪にも,ディーゼルエンジンのものと見られる炭素粒(スス)が見つかっている。空気は数時間で地球を一周する。世界中どこに行っても,汚染された空気に接していると言える。

 1995年3月20日,東京の地下鉄でオウム真理教による地下鉄サリン事件が発生した。対応に当たった警察や消防,自衛隊の姿は,防毒服に防毒マスクというものだった。

 東日本大震災時の福島第一原発の事故は,筆者にこの地下鉄サリン事件を思い出させた。家にいても外出しても,放射性物質を吸い込むことになるという危機感を持った。正直,この防毒マスクを購入することを真剣に考えた。

 それから9年しか経たないうちに2020年に発生した新型コロナウイルス禍。今日2021年1月7日現在,世界中の感染確認者は8500万人超,死者は186万人を超えた。ウイルスは大気汚染と違って空中を常時高密度で漂っているわけではなく,ウイルスに感染した人が移動しながらウイルスを含む飛沫を咳やくしゃみ,通常の会話などによって空中に撒き散らし,マイクロ飛沫となって密度は高くなくても空中を漂い,さらに机やドアノブなどに付着して長時間感染力を持ち続ける。人がそこにいれば,新型コロナウイルスの感染拡大の危険性がそこにある,ということになる。

 テレワークやリモート授業など,人と接しない生き方が推奨され,人に近づく場合もソーシャルディスタンシングが求められる。マスクの着用がほぼ義務化された。パーティション設置も飲食店を中心にほぼ完全に実施されている。

 2021年1月7日,ついに2回目の非常事態宣言が,東京,埼玉,神奈川,千葉に出された。日本は,法律や行政によるロックダウンができないことと,経済を動かすことも並行して実施するという原則により,人の移動を制限しない。マスク着用,換気,アルコール消毒などを引き続き実施するにしても,正直言って人と行き来がある空間において感染を完全に防止することはできない。

 人との行き来のある空間に身を置くことをやめられないのであれば,ウイルスを含む飛沫を吸い込む可能性をマスクではゼロにはできない。また飛沫が飛び交っているのなら,それを吸い込まなくても,髪の毛や顔,衣服,スマートホンなどにウイルスは付着する。そのまま家に帰れば,シャワーを浴びたとしても,その前に家の中のどこかにウイルスは付着し,これによって家内感染を引き起こす可能性が否定できない。

 したがって,今回の新型コロナウイルス禍を家に持ち込まないためには,まず外気を吸い込まないことと,外の空気に触れる衣服や肌などを完全に隔離することが必要になる。当然,家に入る前に全身を水やせっけん(界面活性剤)で流す必要がある。防毒マスクでは,後者の身体に付着するウイルスの持ち込みに対応できない。

 そこで最後の提案は,宇宙服の着用である。酸素の供給は酸素ボンベからである。外出中,ヘルメットのシールドを開くことはできない。宇宙空間ではないので,会話はマイクとスピーカーで可能である。握手もハグもできる。キスはできないが。

 帰宅して家に入る前に,全身を水とせっけんで洗い流す。宇宙服は完全防水なので,身体が濡れることはないし,冷たい水でも問題なく浴びることができる。家の中で脱げば,あとは普通にくつろぐことができる。

 宇宙空間と違って真空ではないし,宇宙線の影響もないので,今の宇宙服ほどごつい必要なないだろう。ただし,飲食をしたり排泄したりする部分の工夫は必要だろう。

 現在,それに近い恰好をするのは,オートバイに乗るときである。転倒した際の怪我を最小限に抑えるために,ヘルメットの着用のほか,革ジャンの着用,ブーツの着用などをしている。出発前の準備は,意外に面倒だが,それでも命には代えられない,という思いで,きちんとしたものを着用する(のが普通の神経だが,相変わらずヤンチャなヘルメットや軽装での乗車も多く見かける)。同じように,外出時にはプチ宇宙服に着替えて出かけるという恰好である。

 地球温暖化も歯止めが利かない。2050年のカーボンニュートラルなどと宣言したが,それこそ2020年には実現していなければならなかった目標であり,結局は「政治家の守らない公約」になるだろう。南極や北極海の氷や氷山,そして氷河もすべて溶けてなくなり,海水面は10m上がって大きな被害が出るだろう。環境汚染もさらに進み,人間がハダカで外に出ることができなくなっているかもしれない。オゾン層の破壊も進み,紫外線や宇宙線に暴露されるかもしれない。

 こうなったら本当に宇宙服の登場である。そのとき,万人のための酸素はどう供給するのか,食料は生産できているのか,ほかの生き物たち(食料となる生き物も含む)は生き残れているのだろうか,心配の種は尽きない。しかも,エネルギーは確保できず,したがって今ブームの宇宙開発(月や火星への移住)なんていうのも,本当に数十人程度しか実現しないのではないだろうか。全員の移住など,まったく絵空事である。宇宙に移住した一部の人は,本当にそこで文明を築いて,新しい地球を作ることができるのだろうか。そこに行くのが,世界中の富豪(日本のM氏も含む)だとして,とても現地で仕事をするとは思えない。最も不適格で適応性のない人材が,月や火星に移住することになるように思う。

 現在,医療関係者のための防護服が足りないという。一日の業務を終えると,防護服を脱いで,そして廃棄するからだという。汗でべたべたになり,外側に付いたウイルスを完全に拭き取ることができず,廃棄しかないという。それなら,宇宙服だと空調が効き,完全防護ができ,しかも業務後に服を着用した状態でシャワーとせっけんでの完全洗浄を行えば,翌日も何日でも使える。ビニールのへらへらした防護服より安全であり,その安心感によってストレスが減り,また医療従事者の退職なども減らすことができるのではないか。

 とりあえず,完全防護服を大量生産して医療関係者に配布するとともに,設備としての自動シャワー室(クルマの自動洗浄機みたいなものでも可)を病院には設置することを提案する。

 筆者は実は数年前に「ヒューマノイドスリーピングバッグ (人型寝袋)」を購入した。一般の寝袋は封筒型だったり,サナギ型だったりと一つの袋状のため,歩くことができない。人型寝袋は,脚が2本に分かれ,足先もくるんでいる。腰のところで2ピースに分かれる。分かれたところにぐるっと一周するチャックを使って2ピースをつなげば隙間なく一体化できる。上のピースは普通のジャンパーに似ている。フードをかぶれば顔をほとんど包むことができ,手先にもチャックが付いていて本体と一体化している。つまり,寝袋に入ったまま,トイレに簡単に行くことができる,というわけである。またテントの外にいても寒くない,というメリットもある。

 夏の炎天下での作業に役立つ「空調服」は,ファンで直接外気を取り込むが,ここをきちんとフィルタリングしてウイルスの侵入を防ぐ工夫をすれば,服の中の環境は快適である。水冷式のベストで体温を下げることもできる。この辺りはすでに宇宙服の空調でも取り入れられているはずである。

 あとは,完全防水にして,使用後に全身シャワーを浴びてウイルスを落とし,普通の生活に戻る,という流れである。

 地球温暖化,環境汚染で,地球はあと100年持つのだろうか,という危機感も持つようになっている。次の次の世代は,地球上でも宇宙服,という時代になるのかもしれない。そうならないように,もっと知恵を出し合いたい。

家庭用掃除機を利用した「簡易排気机」の提案

実験前なのでなんとも言えないが,家庭用の掃除機を使った「簡易排気机」ができないか構想している。

 というのも,最近の掃除機は性能がものすごく向上して吸引力も強力になっていると同時に,使用電力が1000Wぐらいとめちゃくちゃ多いので,長時間使うことができないという欠点があるからだ。

 多くの掃除機に使われているモーターはDCモーターで,以前はブラシ付きのDCモーターが多かった。現在は,ブラシレスDCモーターの採用が増えているようだ。「ブラシ」というのは,回転するローターの中の巻き線の中を流れる電流の向きを1/2回転ごとに逆にして回転を継続させるために使われる固定側の部品で,通常はローター側の電極に接触して電気を供給している。ローターが回転して電極が隣の電極に切り替わるたびに微小な火花放電が発生する。このため,可燃ガスがあるような環境では使えないことと,接触や放電に伴って電極が劣化するという問題がある。「ブラシレス」DCモーターの場合は,この機械的な電流の切り替えを制御回路で行うことで電極の劣化をなくしている。従来機よりも寿命が長いことが期待できる。

 とは言っても,1000Wの掃除機を一日中つけておくわけにもいかない。冷蔵庫や大型液晶テレビでも300Wぐらいである。冷蔵庫は一日中使っているが,冷やすときにはその程度の消費電力が必要だが,いったん温度が下がれば温度をキープするのに50W程度で済むからだ。排気用に流用するのに1000Wは多すぎる。せめて200W,できれば昔の白熱電球程度の100Wぐらいで収めたいところである。

 1万円ぐらいで紙パック方式の比較的安い掃除機で,消費電力は150Wぐらい。ただブラシレスDCモーターではないと思われる。その辺りはまだ検証できていない。

 これも実証前だが,使い方としては以下を想定している。

①吸引力は「弱」で使用。

②本体はできるだけ屋外に設置し,ホースを延長してリビングの吸気口と反対側,あるいはリビングのテーブルの上に設置。

③紙パックやフィルター類は使用しない(ゴミなどを捕捉する目的ではないため)。

 ①②は省電力対策および騒音対策である。近所迷惑にならないことを想定している。③も,空気抵抗を下げることで省電力化と機械への負担軽減を目的とする。

 リビングのテーブルに設置する場合,なるべく広い面積で吸引するために,たとえばスリットを入れたパイプをテーブルの長手方向に設置し,線状に吸引口を設置するような工夫があるといいだろう。焼き肉店の吸引口のようなイメージである。これなら,24時間の換気は換気扇,人が集まる食事時は「簡易排気机」で吸引することで,会話も問題なく楽しめる,というスタイルができ,電気代も節約できる。

 新型コロナウイルスへの対応策として,医療・治療面では人工呼吸器やECMO(人工肺),特効薬の開発,医療・予防面ではワクチンの開発やPCR検査・抗原検査の実施,日常生活習慣ではマスク着用,手指消毒,ソーシャルディスタンシング,「ア話食」(アルコール+会話+会食)の抑制とそれに代わる意思疎通(リモート〇〇)や食習慣(宅配,リモート宴会)へのパラダイムシフトが必要である。

 特に最後の食習慣のパラダイムシフトは,非常に難しいが,飲食店がほぼ営業時間半減となる以上,当面は「飲食店での食事=外食」という習慣をやめる必要があるだろう。ならば,自宅や企業のウチ食需要に対して,これまでの外食産業がどう対応できるのか,新しい手法を編み出す必要があるだろう。Uber Eatsや出前館だけがソリューションではない。従来の食品宅配サービスと提携して,食材だけでなく「食事」を宅配するようなソリューション,さらにAmazonや郵便局などの流通産業とのコラボを確立していかなければならないだろう。

 一方で,モノづくり産業はいまこそ,物理的にウイルス拡散を防止する機器を提案して開発していくべきではないのだろうか。昨日1/6のブログに書いた焼き肉店方式の排気机(焼肉店方式の排気設備を導入しよう - jeyseni's diary (hatenablog.com))が,今考えられる最もローテクなアイディアである。不特定多数が触るエレベーターのボタンなどの接触を防ぐ押し棒のような器具も結構だが,世の中にこれだけアルコールボトルが設置され,利用できるようになった現在,この押し棒はほぼ不要になったのではないだろうか。

 接触感染より飛沫感染の影響が強いと言われるようになった現在,24時間換気を快適に実現する方法と,会話時の飛沫感染リスクを低減できるスポット排気設備が,感染拡大防止の決め手になると思っているのである。そしてこの設備を設置した飲食店は,営業自粛要請から外してもいいと考えている。これによって,経済を維持でき,店の経営も維持でき,利用者側も「ア話食」ありで制限時間も気にすることなく心置きなく利用できると思っている。アクリル板によるパーティショニングは,お一人様用の食事には欠かせないが,人間のコミュニケーションのための会食には向かない。

「24時間換気」でヒートショックなしの換気

新型コロナウイルスの登場から約1年が経過した。今日,首都圏の一都三県で飲食店を主なターゲットとする緊急事態宣言が出るようである。

 冬場に入って,換気で外気導入することで室温が急激に下がり,これによって血圧の急激な変化を起こすヒートショックが心配されている。風呂場や脱衣室,トイレ,廊下など,家の中でもどちらかというと温度が低い場所があることで,ヒートショックを起こすことは以前から指摘されている。一番の対策は,家中均一暖房で低い温度の場所をなくすことだが,新築でしかもそれなりにお金をかけなければ,全室暖房はなかなか難しい。マンションは上下左右の居室があるため比較的温度は均一に保たれるが,それでも維持はなかなか大変である。

 局所的な対策として,入浴前にお風呂のフタを開けて風呂場を少し暖めるとか,電気ストーブやセラミックヒーターなどで身体を暖めながら着替えをする,などが薦められている。これは以前から言われていることである。

 普通の居室でも,石油ストーブやガスストーブを使う場合は,1時間に1回ぐらいの換気をする必要性があるだろう。しかし最近は,エアコンでの暖房が中心となり,今回の新型コロナウイルスでの感染防止のために定期的に部屋の換気をする,ということに慣れないのではないだろうか。外気を取り入れることで,部屋の温度が暖房時の20数度から一気に10度ぐらいまで下がる。ヒートショックを起こしても不思議のない温度変化である。

 確かに,普通の家でも家族の誰かは仕事や通学,買い物などで外出しているため,外で感染して,これを家に持ち込んで感染を拡大させる家庭内クラスターの発生の危険性はゼロではない。しかし,リモートワークや通勤通学経路の公共交通機関の窓開け・マスク着用・会話禁止,会社や学校でのマスク着用と手洗い順守,会話会食の自粛などによって,おそらく一般家庭へのウイルス持ち込みのリスクはかなり少ないように思う。一般家庭では1時間に1回の窓を開けての全面換気は必要ないのではないかと考える。

 それでも,リスクを少しでも下げるためには,「24時間換気」で少しずつ外気を取り入れて常時換気するという方法でいいのではないかと思っている。

 たとえばリビングルームであれば,キッチンが隣接していることが多いため,キッチンの換気扇を常時作動させる。一軒家でもマンションでも,換気のための空気取り入れ口が付いているので,そこから外気が取り込まれ,部屋の空気は常に入れ替わる。たしかに窓を開けることによる換気に比べると完全に入れ替える時間はかかるだろう。2カ所の窓開けで完全換気にだいたい10分ぐらいかかる。窓1カ所だと60分以上かかるが,扇風機などと併用すると20分ぐらいで換気できるという。換気扇でもおそらく30分ぐらいで入れ替わるのではないかと思われる。実際,焼き肉の煙や焼き魚で焦がしたときでも,30分ぐらいで気にならなくなるのではないだろうか。

 ほかに換気扇といえば,風呂場,トイレなどに取り付けられている。使用後に短時間使うだけでなく,24時間作動させることで,風呂場やトイレだけでなく,廊下の換気にも効果がある。

 さらに言えば,現在の新築の家は24時間換気の設置が義務付けられているのではなかっただろうか。夏場の利用だけでなく,冬場のこの新型コロナウイルス対策の換気用にも活用することで,家庭内感染リスクを下げられるはずである。

 昨日2021/1/6に書いたブログで,飲食店には焼き肉屋さん方式の排気設備を付けることを提案したが,実はオフィスでも自宅でもとにかく「浮遊しているマイクロ飛沫を換気」することと「浮遊し始めるタイミングで排気装置が吸い込んで排気」することで,人への感染リスクを最も下げることができると思っている。前回の緊急事態宣言の途中に書いたブログは以下。ほとんどの業界が取り入れていないのが残念だが,まだこれからでも遅くないと思っている。

飛沫を吸引する机やパーティションが多くの業界を救う - jeyseni's diary (hatenablog.com)

 

焼肉店方式の排気設備を導入しよう

明日2021年1月7日に東京と埼玉、千葉、神奈川の3県で限定的な緊急事態宣言が出される運びである。埼玉県に暮らし、東京で働いている者にとって、まことに恥ずかしい。こんな無法地帯に住んでいることが恥ずかしい。

 この地域でのインタビューを聞いても、まったく他人事のような口ぶりである。こういう地域、こういう国に住んでいることがまた恥ずかしい。

 今回の二回目の緊急事態宣言では、飲食店を中心に営業規制をかけるという。しかしまたまだ限定しきっていないと筆者は考える。

 前にも書いたが、飲食店を一波ひとからげにするのはいかがなものだろうか。

 まず、一人ランチなどの店は、会話もなく、パーティションも設けてあり、極めて感染拡大リスクは小さい。ラーメン店も同様である。

 問題なのは「ア話食」、つまりアルコール、会話、会食である。飲み屋を集中的に対策することである。

 では、飲み屋側はどうすればいいのだろうか。時間短縮で効果があるのだろうか。答えは、ノーである。時短による売上の減以上に収入は少なくなるのは間違いない。

 そこで提案である。飲み屋さんに強力な排気設備の設置を国や自治体の補助で進めるのである。感覚的には、焼肉店の排気装置である。あるいは、喫煙室の排気装置である。

 各机からの排気は、上方でも下方でもいい。とにかく、人の息を拡散させないことである。

 排気装置付きのオフィス机については、2020年の早い時期に提案した。また、店の換気装置についても提案した。この時は、すべてのオフィス、店舗が対象だった。しかし、オフィスや通勤の交通機関での感染拡大リスクはマスク着用と窓開け、アルコール消毒でかなり低くなっている。集中的に対策するなら、飲み屋さんである。

 この装置を付けることで、客は安心して店に来ることができ、長時間滞在しても問題ない。今、お金を使うならこれしかないと思う。

 あらゆる設備機器メーカーが集中して安く供給することである。これが、恐らく筆者からの最後の提案だろう。実現を祈る。

与党も野党も,国会議員は年末年始に何をしていたのか

2020年12月31日の新型コロナウイルス感染確認者が,全国で4520人,東京で1337人と,これまでの最高値を記録した。「Go To」キャンペーンも一時停止,年末年始の帰郷や初詣の自粛,分散の要請が出された上で迎えた年末に最大数を記録し,引き続き2021年始も前週超えの記録が続いている。

 2021年1月4日,菅首相は東京,埼玉,神奈川,千葉の各知事の2日前の要望を受けて,「緊急事態宣言を出すかどうかの検討に入る」と発表した。

 「え?これから検討するの?」というのが,正直な感想だった。

 野党も,政府の対応について,「国会で質疑追及する」と発表した。「え?国会は開かれてないのに,いつ質問するの?」というのが,正直な感想だった。

 去年の通常国会は,1月20日~6月17日,その後の臨時国会は,10月26日~12月5日だったようだ(9月16日~9月18日の3日間の開催もあったようだが)。国会議員の皆さんは,長い夏休みと長い冬休みをとって,何をされていたのだろうか。ちょうど,新型コロナウイルス感染拡大の第二波,第三波に合わせたように,お休みをされているように見える。

 世間では,相変わらずテレビのワイドショーが日々の数字をパネル化し,医療関係者にコメントをさせ,また相変わらずズブの素人の芸人たちがワイワイと騒ぎ立てる番組を流していた。寒波の襲来に伴うクルマの立ち往生の話題を交えたりはして,なんとなく新型コロナウイルス感染の話題はトーンダウンしていた気配もあるが,年始の感染拡大でまた火が点いた感じである。

 選挙期間以外で,公衆の面前で政治的な主張をするのは,公職選挙法や国会議員法に違反するのかどうかわからないが,「国会が閉会していたら何も主張しない」のが政治家なのかなと思ったりする。「国会が開会していたら,追及します」というのでは,このコロナ禍の活動としてあまりにもずさんではないだろうか。

 2020年の初めから,ずっと働きづめなのは,医療関係者である。一般企業に勤める人は,倒産で解雇された人も多い。超優良企業の航空会社から,他社に出向して全く違う仕事をしている人もある。観光産業,飲食業は,緊急事態宣言やキャンペーンの開始,停止などで振り回されながら,結局は収入激減状態に陥っている。地方自治体の職員も,さまざまなサポート手段の提供とその手続きに追われ,休む暇もない。

 その中で,国会議員だけが優雅に夏休み,冬休みを取って,自分のための資金集めのパーティーを開いたり,地元へのあいさつに回ったりしている。「国会が休みだから,議員活動はしなくていい」,あるいは「議員活動はしてはいけない」ということなのだろうか。

 次の国会はいつ開かれるのだろう。それまで国会議員さんは活動をしないのだろうか。それにしても,菅首相は何の政策も打ち出さない。追及のしようがない。トランプ米大統領の行動はエキセントリックだったが,支持層からは支持を得られる政策を次々にぶち上げていた。政策を出すという意味では,だれかの助言で政策を出していたのであろうが,安部前首相の方がまだ動きがあった。秋の臨時国会で,なぜかこの前首相の「桜を見る会」の金の出し方の追及が中心になっていた。国会議員は,国の政策について前向きな議論をする人ではないのか。犯罪の立件は,検察庁に任せればいいのではないのか。正直,「議論」が全く国民の方を向いていないのではないか。

 現在の菅内閣は,2021年9月の自民党総裁任期までなのか,それともそれまでに解散総選挙を打ち出すのか。とにかく,この新型コロナウイルス感染の拡大を止めることが支持率を維持するための先決問題だと思うのだが,「何もしなかった首相」で終わってしまうのだろうか。