jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

SDGs

「長く大切に使う」ことの矛盾を改めて考えてみた--SDGsも単なる責任回避で終わる可能性

SDGs(持続可能な開発目標)が流行りである。持続可能という響きのいい言葉だが,最近,ちょっと疑問に思えてきているので,気持ちをまとめてみることにした。 持続可能ということはゼロサムである。しかし,自然も人間が作り出したものも,エンタルピーは必…

1階を完全気密構造にする--新気候時代の日本住宅に提案

東北に次いで、北海道が豪雨に見舞われている。梅雨がなく、どちらかと言えば大陸風の土地である。豪雨に対する備えも、まして洪水に対する構えもほとんどないだろう。ゆったりとした平野をのんびり流れていた自然豊かな河川が氾濫してしまった。 どこでも大…

ガスから電気に切り替えて節エネ--火で空気が温まると冷房が余分に必要になる

ウクライナ紛争のあおりで、日本へのロシアからの天然ガス供給がカットされる可能性が出てきた。このため、「節ガス」キャンペーンが北海道を中心に始まったという。 ガスを主に使うのは飲食店の調理場である。また、銭湯もかつては薪、次に重油、そして現在…

微生物からプラスチック--水素細菌プロジェクトを国家レベルで進めることを再提案。太古の地球の原理に戻ろう

微生物×二酸化炭素でものづくり? 2022/7/13のNHKニュースのタイトルである。水素細菌が,空中の二酸化炭素を餌として水素を作るとともに,自身の中に生分解性プラスチックを作る,という話で,筆者も少し前にフォローしていた 水素細菌ねぇ--まず電気分解水…

奉仕って分かりますか

最近の活動はよく知らないが筆者は小学生から高校生までボーイスカウト活動に参加していた。山もすぐ近くにあり、ハイキングやキャンプもよく行った。まあキャンプといっても今どきの流行りのチャラチャラしたものではなく、「野営」というにふさわしいもの…

ムダ死だった安倍元首相--日本では政治が機能していない。エネルギー,食糧問題でリードできる技術に投資すべき

2022/7/7に安倍晋三・元首相が凶弾に倒れて亡くなった。人の死をどう語るかで語った者の素養も知られてしまうのであまり書きたくもないのだが,政治家として撃たれたのではなく,個人的な恨みの妄想で撃たれたような状況に,筆者は残念さを感じているところ…

原発再考もやむ無しだが、技術者養成が恐らく無理な日本--モノづくり全般に指導力さえなし

ウクライナ紛争によって、SDGsがエネルギー分野で揺れ動いている。天然ガスのロシア、石炭の中国、ウラン鉱石のタジキスタンと、西側にない国がエネルギー資源を牛耳っている。石油産出国も先進国ではない。いずれも、エネルギーを人質に取って世界の覇権を…

気象庁のゴタクはもうウンザリ--海外にひまわり情報を売って稼ぎ,国交省に河川改修,経産省に新エネ開発,農水省に植物工場と陸上養殖を推進させよ

2022/6/26,政府は政府は、「電力需給ひっ迫注意報」を東京電力エリアに初めて発令した。これに続き,翌日の6/27には,これを警報にまで高める動きがある。 同じ6/27,気象庁は九州南部と東海、関東甲信の梅雨明けを発表した。関東の梅雨期間はわずか21日。…

大国の奢り,小国の下剋上--なぜ人は戦うのか。今は「地球存続の危機」と叫んでも詮ない

ロシアという大国が起こしたウクライナ侵略が泥沼化してしまった。開始から4ヶ月が経過しても終わりが見えない。ウクライナのNATO加盟候補国への承認も,現段階では逆効果となってしまっているように思う。 クリミアを簡単に併合したロシア(プーチン集団)…

プラスチック包装の代わりにアルミ箔と紙箱(板チョコ方式)--プラスチックの透明性は不必要と気持ちを切り替えよ

筆者は理系なのだが,材料にはトンと疎い。一番知っているのは金属で,これを加熱すれば溶け,型に流し込めば鋳造,熱い間に叩けば鍛造,刃物などで削れば切削,力を加えて押し出せば押し出し成形,そして力を加えて変形すれば塑性変形などでモノが作れるこ…

扇風機代わりにエアコンの「送風」を試した件

まだ5月だというのに,猛暑日予想が出ている。なんともやりきれない。 新型コロナウイルスのオミクロン株が,無症状感染の可能性が高いことの対策として,常時強制換気を推奨しており(推奨しているのは筆者だが),筆者の部屋にも古い換気扇を窓に取り付け…

アメリカの銃乱射事件に思う--人種のルツボだが溶け合えない現状を分析

2022/5/24,アメリカ・テキサス州で,高校生が小学校でライフルを乱射し,小学生19人を含む21人が殺害された。犯人となった高校生は,18歳になったのを機に銃を購入したという。 サルヴァドル・ラモス容疑者という名前から,スペイン系の移民の一家と思われ…

ゼレンスキー大統領の発言に違和感--クリミアまで取り返すことに言及するとは意外

プーチン集団によるウクライナ侵攻から3ヶ月も経ってしまった。マリウポリの製鉄所でのウクライナ兵士の投降により,平和的な道に進むかと思ったが,残念ながらプーチン集団による攻撃は続き,さらにウクライナ軍による反撃も続いている。平和交渉が始まる気…

カネで人を雇うことについて--人のやる気と創造性を引き出す関係づくりが必要

企業への就職というのは残酷なものである。応募する側は,その企業の表の顔しか知らない。その会社の立派な社会的活動に参画できることに思いを馳せ,就活マニュアルに取り組み,エントリーシートに必死にこれまでの自分をアピールし,試験や面接に臨む。し…

政治の駆け引きのすごさ--タフ・ニゴシエーションをもう一歩願う

ウクライナ情勢が一瞬の平穏を取り戻したかのように見える。マリウポリの製鉄所で抗戦していたウクライナ軍がロシアに投降し捕虜となったことで,製鉄所への攻撃はいったん止まり,ウクライナ南部・東部がロシアに制圧された形で均衡状態に入っている。 ロシ…

リュックの調整ヒモが長すぎる件--調整幅の2倍が必要という不合理さを認識してほしい

筆者は前期高齢者となったので、優先席を含めて座席に座らせていただいている。長い間の習慣で、立っているといかにも危なそうな人や各種優先マークを着けた人がいると、身体が自然に動いて声を掛けてしまう。まだまだ立ったままでも平気なのだが、何しろ吊…

代替肉,代替コーヒー,代替燃料・・・廃棄物の活用に知恵が試される

コーヒー豆を使わないコーヒーの話題を見かけた。アメリカ・シアトルにあるスタートアップ企業が製造に挑戦中という “豆なしコーヒー”がシアトルで「2050年問題」に挑む #リアルアメリカ|テレ朝news-テレビ朝日のニュースサイト。最初のニュースは2019年ご…

専制主義から民主主義に転換した唯一の国が「日本」--これが今アピールできないのが日本の弱みである【追記】

民主主義と専制主義のせめぎ合いと,その解決に向けての推論をしてみた 21世紀の人類存亡の危機--AIはどういう答えが出せるだろうか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/4/19。この中で,戦後日本の平和主義についても触れている。 その後,少し考えて…

21世紀の人類存亡の危機--AIはどういう答えが出せるだろうか

日記を始める - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2019/6/26。ずいぶん長くこのブログに書いていた気がしていたが,ようやくあと2ヶ月で3年になるようである。もともとは筆者の周りで起こる筆者の感性と異なるさまざまなことがらをメモする目的で始めた。環…

地球温暖化が加速する--二酸化炭素排出がもう止まらない

ウクライナ危機が40日を超えて継続している。巨大な国と小さな国の戦いで,大国側にとってはごく一部を追加できるかどうかだが,小国にとっては国がなくなってしまう危機もある。第二次世界大戦の日本と同じ状況が,今のウクライナにある。 一般人の殺害が意…

人を描く難しさ--ハリウッド映画のジレンマ

2022/3/27に開かれた米アカデミー賞の発表・授賞式で、俳優、ウィル・スミスが妻の髪形をからかう冗談を言ったコメディアンのクリス・ロックに激怒し、ステージ上で平手打ちした。 この事件について,個人の行動,言動に対する賛否,コメディアンという仕事…

使いかけのアルカリ乾電池--もったいないが捨てるしかないのか

筆者は非常用品の1つとして,さまざまな大きさの乾電池を備蓄してきた。かつては,懐中電灯に使われていた単1型の太い乾電池,ラジカセに使われていた単2型,電卓やポケットライトなどに使われていた単3型,そしてさらに小型機器用の単4型である。 このうち…

フェイク画像・フェイク音声を作るAIなんて,もはや人新世(アントロポシーン)の終わり--AI新世の到来か

人新世(アントロポシーン)をご存知だろうか。人類によって地球環境がコントロールされることを表す。 地球は30億年前に誕生し,さまざまな歴史を刻んできた。氷河期も通り過ぎてきた。隕石の衝突で生物の体系が根本的に変わった時代もあった。そして人類が…

新型コロナウイルス禍,世界ではできたのに日本ではできなかったことを検証する

新型コロナウイルス禍が,筆者の予測ではBA.2が「新型インフルエンザ」となって,いちおう換気設備の充実と密集時のマスク着用の対策で“普通の風邪”に近くなって共存する形になると考えた 重点措置解除後,BA.2が「新型インフルエンザ」として定着へ--ただし…

比較されず、棲み分けできる世界が欲しい--力とカネは人の理性を失わせる

変なタイトルである。人類は,生物の中で唯一,「理性」を持てたはずなのに,戦争という最も残酷な方法を行使できていることの矛盾を考えたところから,このブログは始まる。 筆者は,第二次世界大戦が終結した後に生まれた戦後派で,日本という平和な国に生…

地球温暖化問題を忘れていませんか--三重苦をなぜ選ぶのか

ウクライナ侵攻が止まらない中、人類が直面しているあと2つの問題を忘れてはいないだろうか。COVID-19と地球温暖化である。 COVID-19では、ロシアはいち早くワクチンを開発した。地球温暖化問題では、当面の石油代替エネルギーである天然ガスの生産と供給を…

歴史学者、歴史作家は言うことはないのか--過去の戦争からいかに脱したか

ロシアによるウクライナ侵攻が止まらない。もともと戦争というのは、陣地を広げ、国の発展に欠かせない施設や資源を奪取するためにおこなうのなら、今回の軍事侵攻を解決するための方法について、歴史学者や歴史作家が何か一言あってもいいのではないかと思…

次の有事に日本はどう備えるべきか--世界に対してSDGsの具体的な提案と実行で日本の存在意義を明確にせよ

北京冬季オリンピックは明日2022/2/20に閉会式を迎える。パラリンピックは引き続き3/4~3/13の開催である。 同じ時期に,ウクライナを巡る軍事緊張が最高潮に高まっている。オリンピック期間中は軍事演習を続け,一部撤退が報道されたが,全面撤退ではない様…

「他人のせい」にするのは簡単--行動の前にもう一度考える余裕と3秒先の予測を

新型コロナウイルスのオミクロン変異株とどう取り組むかについて,さまざまな意見や対応策が挙げられている。 国と自治体が発令する「緊急事態宣言」と「蔓延防止等重点措置」は,人流を減らし,人との接触機会を減らすことが最大の目的だが,飲食業と観光業…

エッセンシャルワーカーについての考察

2020年1月ごろからのCOVID-19の世界的な蔓延が始まって3年目に入るが,引き続き厄介な状況が続いている。筆者は当初,2週間~3週間という短期間に徹底的に封じ込める,いわゆるロックダウンで感染者を炙り出して徹底的に隔離する方法を提案した 2週間の完全…