カバンの持ち方を、背負う方法から「前に背負う」方法に変わるという流れだが、そもそも最近のカバンはやたらと大きくなっている。
筆者は仕事上、カメラを持ち歩くことが多かった。昔だから普通の一眼レフカメラである。交換レンズや予備フィルムも欠かせなかった。したがって、リュックタイプや角張ったカメラバッグが必要だった。
今の学科の生徒さんは、やたらと教科書が分厚く、参考書も持ち歩くらしい。10kgを軽く超えるようだ。リュックタイプは仕方がない。
さて話はビジネスマンである。やはりリュックタイプが増えている。一時期は普通の手提げのビジネスバッグのヒモを替えてリュックのように背負うスタイルが見られた。スーツ姿にはあまり格好のいいものではなかった。
今のビジネスマンは、スーツであろうがかなりかさばるリュックを背負って通勤している。いったい何が増えたのだろうか。
昔は、ビジネスバッグすら持たず、新聞片手の通勤スタイルも多かった。逆に羨ましく感じたものだ。
一時期はノートパソコンを持ち歩くのに重そうにビジネスバッグを手に提げている場面もあったが、現在はコンプライアンスの関係でパソコンの持ち歩きもなく、しかもスマホの普及で何でもスマホでできるようになった。新聞もスマホで読める。あの大きなカバンの中には何が入っているのだろう。
一つは、弁当である。また、書籍の復権もあるようだ。
しかしそれだけでは説明がつかない。ここは、皆さんからのご申告を待ちたい。
コンプライアンスの関係で、荷物を網棚に置けなくなっているという。では、開いた脚の間に挟めばいいと考える。床に置くのが嫌だというワガママも聞こえるが、
いずれにしても、「前に背負う」リュックは迷惑だと改めて言いたいのである。