しゃべくり007という番組が大嫌いである。
司会がダミ声の上田晋也である点はもちろんだが、ゲストをグルッと取り巻いて、質問攻めにする構図が、イジメを連想させる。質問者がまたお笑いタレント中心なので、その感がいっそう高い。
特に女性ゲストの場合、後列からも左右からも、胸元への視線が注がれる。イジメを越えてセクハラと感じる。まことに不快である、と感じている視聴者がいることを知ってほしい。
しかし、視聴率も高いのだろう。タレントによる質問攻めは、マスコミの不甲斐ない質問よりよほど的確で、のぞき見傾向の一般視聴者にも受けがいい。しかも、視聴率の稼げる番組には、判断なく金を出す広告スポンサー企業が付く。その広告の影響力も大きい。これを広告業界ではプラスのスパイラルと見ているのだが、人間の洗脳のパターンでもあり、極めて憂慮すべき傾向である。