jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

相手がブレーキを踏まずに済む運転

最近のクルマの安全装備を見てみると、自車のブレーキとハンドル操作をコントロールして、相手や歩行者にぶつからない機能を実現している。新車はほぼ100%がオプションを含む設定となり、実際に走行しているクルマの30%が装備車となりつつある。

こうした装備は、壁や停止した相手車、ゆっくり歩く歩行者には有効だが、車線を越えてくる対向車や、速度を上げて走っている場合はあまり効果が望めない。つまり、自損事故の防止には役立つが、いわゆる自動車事故には無力である。

最近は、「高齢者」による「意図しない」暴走という事故が連日報道される。身体能力の衰えをカバーする目的のクルマとはいえ、歩行能力、作業能力が衰えているのに、ブレーキ操作やハンドル操作が必要なクルマの運転は無謀といえる。

さらに、クルマの運転には瞬時の判断力も必要なはずだが、判断スピードの衰あとそれに続かなければならない複雑な操作を始めるまでのタイムラグやその操作スピードの遅さまで考えれば、平均でも70歳になればクルマの運転はやめて当然な気がする。

早めのブレーキで対向車に進路を譲る、信号が青に変わったとしても、歩行者や対向車の動きをまず読み取ってから自分のクルマの操作を考える、そういう『相手をまず考える運転』が必要である。それができないドライバーは、即刻、クルマの運転をやめた方がいい。

クルマに乗ると、自分が世界の中心にいるような気持ちになるものである。クルマに乗ると、人が変わるということが多い。対向車や歩行者に優しい運転は、自動ブレーキで実現できるものではない。いずれ、車載のAIがドライバーの運転を診断し、運転適格性を診断して乗車規制する日が来る。その前に完全自動運転車が来るかもしれないが、その日を期待している。