新型コロナウイルスの拡散に歯止めが効かなくなってきている。行動の自粛を呼びかける会見が行われても,人の動きがなかなか止まるわけではない。必要な動きはどうしても残る。
「不要不急の外出」の自粛が求められている。不要不急の定義が,人によってまちまちなため,“自分の判断で”ということになるが,「自己責任」で行動しても,他人にとっては感染拡大のための厄介な行動になっている可能性も高い。
残念ながら,今現在,「安全・安心」な場所はどこにもない段階になっている。家族がいる場合は,自宅すら安全とは言えない。ましてや職場や公共交通を含む「街中」は,周り中に危険があると見ていい。
交通事故なら,車道のクルマの動きに注意し,歩道を走る自転車に注意し,信号を守って歩けば,巻き込まれる可能性をかなり下げることはできる。航空機事故なら,搭乗を避けるしかないが,不要不急の旅行を控えれば避けることができる。しかしこの新型コロナウイルスから逃れる術は,外出の自粛以外にはほぼなくなったと見ていいだろう。
「不要不急の外出の自粛」と言われてもピンと来ない。では「周りにいる人間を地雷と思え」と考えてみてはどうだろうか。地雷原に好んで近づく人はいないだろう。しかしどこに地雷が埋まっているかわからない場合は,安易な行動を取らない以外に避ける手段がない。逆に,自分が地雷かもしれない。不要不急の外出が,他の人に影響を与える可能性がある。
そろそろタイミリミットかもしれない。「人を見たら地雷と思え」「自分も地雷かもしれないぞ」と考えて、行動を判断してほしい。