jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

フェイスシールド付きヘルメットにARディスプレイも組み込むプロジェクト

Google グラスに始まったAR(拡張現実)のディスプレイだが、どれも決定打に欠けていた。メガネが小さいために、ディスプレイも小さく、バッテリーの入る場所がなく、また重かった。

 今、筆者が通勤で着用しているフェイスシールド付きキャップが、筆者としてはもう必需品になりつつあるので、これをAR ディスプレイにできないか、考えてみた。

 今のシールドは塩ビ製なのでディスプレイには柔らか過ぎる。これをPET やアクリルにすると、まずきれいな曲面が目の前に広がる。これに投影してもいいかと思われる。

 フェイスシールドの額部分にも2cm程度の隙間がある額の位置に小型のプロジェクターを組み込むといいかもしれない。

 ここまで来ると,「フェイスシールド付き軽量ヘルメット」にARディスプレイ機能まで組み込むというプロジェクトが面白そうである。

 街中を歩くとき,フェイスシールドがマイクロ飛沫感染を防いでくれる。空調が効いているので,シールドが曇ることもなく快適だ。シールド面には,google glassのようにGPS情報に応じて建物の情報が現実の風景に重ねて表示されたり,接近してくる人の顔を認証して情報を表示したりできる。

 電車の中では,フェイスシールドを半透明にしてスクリーンとすれば,パソコンやスマホの画面を表示したり,映画を映したりして楽しむことができる。必要に応じてスクリーンを透明に切り替えれば,外界の様子も分かる。移動中は,その位置変化情報を読み取ってスクリーンは透明にすることで,「歩きスマホ」ではなくなる。

 問題があるとすると,このフェイスシールド付き軽量ヘルメットをバイク用ヘルメットの代わりに使わせないようにする方法である。さまざまな機能を組み込むために,バイク用ヘルメットとしての安全策は取り除いてある。ヘッドアップディスプレイとしてシールドにナビ画面が表示できれば,それはバイク用にも適した用途である。

 したがって,街中歩き用とバイク用は分けなければならない。ここの工夫は考えなければならない。デザイン的にはバイク用の格好いいヘルメットを踏襲したうえで,街中歩き用に機能を最適化した設計をしてみたいと思っている。

 プロジェクトのためには,多くの技術者,デザイナーの能力の結集が必要である。特にARディスプレイ開発はまだ乗り越えるべき壁が多くある。何が最適解なのかを議論しながら開発が進められればと考えている。