jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

熱中症とマスク

2020年9月に入ってまだ暑い日は続いているが,朝夕はかなりしのぎやすくなった。熱中症のリスクはかなり下がったように思う。

 この夏は,新型コロナウイルスが収束しなかったことから,マスク着用が必須状態になり,このマスク着用による熱中症リスクの危険性についての警告が出ていた。屋外で他人と接近していなければマスクを外すことが奨励された。「マスクを取る」「水分を取る」「間隔を取る」の3つの「取る」が重要と言われた。

 驚いたことに,この暑いさなか,街中でマスクを外している人をあまり見かけなかった。多くの人は律儀にマスクを着用しているように見えた。実際,今年,マスク着用によって熱中症患者が増えた,ということもなく夏が終わったように思う。

 結果オーライだが,マスク着用による熱中症被害が少なかったことは良かったと思う。実際筆者も,マスクは着用していた。ただし筆者は,マスクを少し下にずらして,鼻を出すようにしていた。

 マスク着用による熱中症リスクが警戒されたのは,呼気がマスクの中に溜まって,それをまた吸うことによって,呼吸による体内の熱の放散が妨げられるからである。鼻をマスクの外に出していれば,吸気は外気だし,呼気がマスクの中に残ることもない。したがって熱中症リスクは回避できる。くしゃみをしても,話をしても,飛沫飛散のほとんどは口からなので,鼻を開放していても問題ない。もともと,ほかの人の飛沫を吸い込まない効果はマスクにはないため,鼻は開放されていても大差はない。

 もともと,夏マスクとして薄型の布マスクが開発されたり,自作の布マスクが使われることが多いが,布マスクは顔を覆う面積が大きく,顔からの熱の発散を妨げ,しかも顔からの汗もマスクに吸い込んでしまうため,衛生上も問題があると指摘した。夏マスクなら,小ぶりで通気のいいマスク,アベノマスクでもいいのではないか,とも書いた。筆者のマスクも,小ぶりで通気性のいい自作マスクなので,これを鼻は開放して使用することで,まあまあ快適な新型コロナウイルス対策を進めている。

 布マスクでも不織布マスクでも,夏場は鼻を開放していいのではないか。立体裁断の布マスクで,鼻もきっちり覆えるものが増えているが,正直,夏場に鼻まで覆っているのは筆者は“杓子定規”だと感じる。

 もちろん筆者は,環境がまずいように感じたときは,すかさず鼻も覆うようにしている。くしゃみをしたくなった場合は,マスクを手で押さえ,くしゃみマナーも欠かさない。マスクの着用についても,常に最適な方法を考えるのが,人間の知恵というものだと思う。

 9月の観光の季節に入ってしまった。ワクチンの確保の話題も,国民を安心させるために持ち出して来ているようだが,安全性がまだ確保できておらず,海外でも治験を延期する動きがあったりする。正直,まだ“人体実験”の段階を脱していない。経済を止めないように,「自衛しながらの日常」をいましばらくは頭を使いながら実施していくしかないと考える。