jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「私にはあなたが必要」と本気で言えるか

NHKの朝の連続ドラマ「エール」の新しい展開が始まった今週。音さんの妹の梅さんが,小説の新人賞を取った。今後の創作を続けるために,五郎くんという小山祐一に弟子入りした男性に「私にはあなたが必要です」と告白するシーンがあった。感動で珍しく身震いを覚えた。

 仕事のために結婚をあきらめて独身を通す女性は多いが,仕事のために結婚すると宣言できる女性は稀だろう。しかも,実際の結婚生活は,仕事にとって負担になる部分がかなり多いことが予想される。つれ合いが仮に家事全般を受け持つ“主夫“になったとしても,夫婦生活はやはり女性にとっては負担になる。

 男性にとっての結婚は,正直言えば「母親代わりに身の回りの世話をし,性欲の処理をしてくれる人」である。子供のころからずっと,勉強やスポーツに集中できるように世話を焼いてきたのは母親である。大人になって勉強が仕事に代わったが,子供のころに自分の身の回りのことを何もしてこなかった男性は,親から独立した途端,洗濯,掃除,食事の世話などに巻き込まれ,仕事もまともにできなくなるとして,「奥さん」がほしくなるという理屈である。

 女性も正直,子供のころに身の回りの世話は母親がしていたので,料理も洗濯も掃除もできないまま大人になっている。結婚して待っているのは,いままでしたこともない家事であり,パートナーの無神経なセックスの相手をさせられることである。最低限,夫が妻のセックスに満足できていれば,家事の多少の不備は「家事分担」で徐々に解消される可能性はあるが,女性にとってのセックスは子供のころには全く経験のない行為であり,イメージばかり先行している男性が満足できることは少ない。

 もともと,AVビデオや男性週刊誌,コミックなどで描かれているセックスは,男性側の妄想で作られたものだし,性産業の女性たちはこの妄想に応えられるように演技しているだけなので,同じことを普通の女性に要求すること自体が間違っているのだが,夫となった男性はそんなことは認識もしていないので,妻とのセックスに不満を覚えていることが多い。結果として,仕事と称して帰宅時間を遅らせ,自分の性欲を満足させられるセックス目的の女性と関係を持つことになる。

 現代社会は共働き夫婦が大半を占める。しかし,家事は女性が引き受けることになり,家に縛られるため,パートタイマーとしての仕事しかできない状態になっている。子供ができたら,外に出る仕事すら難しくなってくる。

 女性の場合,一般企業で出社を前提とした仕事や,管理職としての仕事をすることは難しく,結婚後もその業務を続けることはさらに難しくなる。これを前提としての採用が現在の企業である。「男女雇用機会均等」などというのは言葉の上だけの話であり,女性の採用数が増えていたとしても,その内容は全く均等ではない。

 女性が中心でバリバリ働ける世界を作りたい。その一つのカギを握るのが「テレワーク」「リモートワーク」である。テレワークでできる仕事を身に付けることで,出社しなくても出社していたときと同じ仕事をこなすことを証明することで,仕事を継続してほしい。筆者のような編集者や,プログラマー,設計士,弁護士,コンサルタント,さらに起業してクラウドで事業を進めるビジネスモデルの構築(物販,Youtuberなども)あるかと思われる。

 新しい内閣が発足し,デジタル庁が設けられて,世の中のデジタル化を一気に加速させようという機運が高まっている。大変結構なことだが,残念ながら今のところ,日本がコントロールできるプラットフォームがない。欧米はもとより,中国,ロシア,北朝鮮,イラン,インドなどのデジタル先進国は,逆を言えばハッカー先進国と対等に渡り合える技術力,精神力,組織力があるのかどうか,どこまで追いつけるのか,疑問が残る。

 このデジタルの世界はいわば「裏の世界」と同じである。犯罪者が暗躍している。しかも,これまでのギャングやマフィア,暴力団などの腕力組織とは異なる頭脳集団がしのぎを削っている。場合によっては,中高大生や一般人も犯罪を引き起こせる可能性を持っている。コンピュータウイルスのプログラミングなどは,中学生ぐらいでもできかねない。新型コロナウイルス対策も含めて性善説でこれまで成功してきた日本だが,デジタルの世界では「性悪説」を前提としなければならない。

 すでに,デジタル決済システムでの不正引き出し事件が連日のように報道され,Youtubeを使った脅迫事件,Google MapのStreet Viewを使った個人情報の特定と犯罪が多発している。一般人でも,パソコンの画面から個人情報を認識できてしまう環境が出来上がっている。デジタル犯罪の被害者になると同時に,加害者にもなってしまう可能性が出ている。現実,SNSのコメントによって風評被害を与えたり,場合によっては相手を死に追い込んだり,企業活動を妨害したり,経営破たんさせたりできるような時代になっている。これを意図的にすればデジタル犯罪だが,無意識,無配慮な書き込みが結果として被害を及ぼす場合に「未必の故意」といえるのかどうか,判断はまだできていないと思う。しかし,子供による無邪気な書き込みが相手を自殺に追い込むというケースもすでに起きており,デジタルプラットフォームの管理手法により高度な技術が求められている。

 すでに一部で適用は始まっているというが,筆者はこの犯罪防止技術にAIを利用すべきだと思っている。もうすでに,デジタル犯罪は人智の域を越えつつある。振り込め詐欺事件も,日々,手口が巧妙化している。これを考えるのは悪意を持った人間であり,これを越えるには善意なAIしかないと感じている。果たしてAIを善意な形で運用できるのかどうかは,はなはだ疑問ではあるが。

 デジタル技術をフル活用し,テレワークでリードすることで,女性の本当に価値ある仕事の場を作りたいと思っている。政治家だって,議会をオンライン会議で開催すれば,地元にいて活動を続けながら国会に出席,発現ができるのではないか。災害時の首相対応でも,別にゴルフ場から指示できる環境で運用してもいいのではないか。移動する時間がもったいないと感じるのは,現在ほぼほぼテレワークをしている筆者の本当に思うところである。場合によっては24時間態勢も取れる。オフィスの終了時間を気にしていては,仕事にならないケースも多い。グローバル社会では,24時間対応が当たり前ではなかったろうか。

 女性だけの街,女性だけの国を作ることを以前から提案している。日常生活に男性は不要である。子作りもすでに体外受精技術が確立しつつある。きちんと遺伝子コントロールすれば,より適切なバースコントロールもできる。自分の仕事を成功させるために女性が「私にはあなたが必要」と男性に対して本気で言える環境をぜひ実現したい。デジタル技術,IT技術,AI技術,テレワークなど,そのためのデジタル庁に期待するとともに,日本主導のプラットフォームの出現を切に期待している。頑張れ日本のデジタル技術者たち。