jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

空調服をエアシールドに使う方法を検討中

夏場の「熱中症」が東日本大震災以降,問題になっている。福島第一原子力発電所メルトダウンを起こし,日本の電力エネルギーの3割を占めていた原子力発電に対する風当たりが強くなって日本の原発が100%停止し,電力使用制限の実施によって夏場のエアコン利用を遠慮する人が増えたため,暑さを感じにくい高齢者を中心に熱中症で死亡する人が増えた。一方で夏場の気温上昇に歯止めがかからない。

 炎天下での行動に注意すること,適切に水分を取ること,適切にエアコンを使用することなどの意識もその後,一般に浸透し,熱中症リスクはかなり下がったと思う。油断をしないで意識することが重要で,それを推進された医療関係者の皆さんの努力には頭が下がる。

 このうち,炎天下でどうしても仕事をしなければならない建設業や運送業などの作業者の労働環境改善のために急速に広まったのが「空調服」である。腰の辺りからファンで外気を取り入れ,身体の熱や汗のムレなどを襟元や袖から逃がす。あるとないでは大違いだと実際に作業している人から聞いた。

 新型コロナウイルス対策で,ようやくマスク着用が一般化した。筆者が最も危惧していた電車の車内でも,マスク着用率はほぼ100%になった。

 冬場にかかり,半年間使用していたフェイスシールド付きキャップは,シールドが曇ってしまうため,別の方法を考え,まずネックファンを採用した。仮に前の人のくしゃみを直接受けた場合は,フェイスシールドによるシールド効果ほどの安心感はないが,自分の顔の周囲に空気を滞留させない効果はあり,気持ちの余裕ができている。問題は外見で,「なぜ冬場にネックファン?」といった視線が気になる点である。

 そこで思いついたのが,「空調服をエアシールド用に使えないか」というアイディアである。持っている方は,ぜひ試してレポートしていただきたいのである。

 筆者は何でも情報を調べて,購入して,自分で試してみるのを信条としている。しかしこの「空調服」はなかなか購入するアイテムを決められない。

 というのも,一つは夏場の暑さを防ぐのが目的のため,風量が相当多く,それに伴う音の問題,バッテリーの重量の問題,そして業務用として高価格なことがある。もう一つは,作業用に作られた製品が主流のため,街着やスーツに合わせるのが難しい点である。

 また空気を服の中に取り入れるために,服や袖が膨らんだ状態になり,街中や電車内で違和感があるのではないかと思われる点も,購入をためらっている理由の一つである。冬場ならダウンジャケットのように見えるかもしれないが,3シーズンはどうかなという不安もある(それぞれの季節用に買う,というところまではまだ判断できていない)。また,夏場は涼しいが,冬場は身体が冷えてしまわないかという不安もある。

 感覚的には,スーツの上から羽織れる着丈の少し長いウインドウブレーカーのようなジャンパー形式のものがあるといいと思っているのだが,一般の空調服は着丈がズボンのベルトの位置ぐらいと短く,スーツの上に羽織るには短すぎるのである。

 また,空気の流れが腰から背中を中心に上がって首の後ろから吹き出しというのが中心と思われ,顔の周囲にうまく吹き出してエアシールドを構成できるかどうかも不安である。

 新型コロナウイルス対策のエアシールドにとってすべての条件を備えた空調服は,世の中にはまだ出てきていない。一般に,空調服は作業服を販売している企業が製造・販売しているが,服以外に座布団や敷布団に空調を取り入れた製品を開発・販売している企業もある。最近の発表では,頭全体をビニールで覆い,そこにフィルター経由で清浄な空気を送り込むというフルフェイスシールドの実証実験をしているという。日々,フェイスシールドとマスク,全身防護服という医療関係者にとっても,空調服および空調フェイスシールドは快適さをかなり提供できるのではないかと思う。ぜひ,空調服をさりげないエアシールドとして使える製品の開発を期待したい。

 それでも,単純にはより目立たないネックファンの方がいいのかもしれない。なかなか思案のしどころである。