jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

マッチの不倫は許せない

ジャニーズ事務所近藤真彦(マッチ)の不倫が明らかになった。芸能人でありながら,一般の人と結婚し,その上で女性経営者と5年にわたって交際し,複数の公のコンサートやパーティーなどに招待していたという。

 男の性衝動と性行動については,これまでも自らを例に語ってきた。この性衝動は基本的に抑えきれない。しかしこれを抑えるのが理性である。

 かつて大御所といわれる役者や政治家,富豪などは,愛人,不倫は自らの特権のように語られた時期があった。経験が芸の肥やしになる,といった言い草である。今,まだ通用するように考える人もまだ多いようである。それが許されると思っている人も多い。

 性的な被害者が出ているわけではないので,性犯罪のような刑事事件ではない。家族の間に心理的な溝を作り,離婚や慰謝料といった民事事件の範疇の出来事である。

 だから,謝罪し,承認してもらい,芸能活動を自粛する,という行動に出,事務所側は「自粛処分」にする,という。しかし「自粛」は「処分」ではない。処分というのは,訓戒,減給,解雇などである。この事務所の体質もおかしい。これを報道する側も何も突っ込まない。癒着体質だから仕方がないのかもしれない。

 芸能活動を自粛するとはどういうことなのかが,まず理解できない。このクラスの人になると,何もしなくても金が金を生む資産を持っていたりする。表に出ない,というだけで何もしなくていいのである。

 家族には心理的な傷を負わせている。物理的な傷は傷跡は残っても痛みは残らずに直すことはできるが,心の傷は傷跡もないのに痛みが消えることはない。PTSD心的外傷後ストレス障害)を残すだろう。

 信頼を裏切る,という行為は,人間として殺人に匹敵する犯罪行為だと思っている。殺人なら痛みはその場で消えるが,信頼を裏切られた心の痛みは,その人の今後の人生をずっと苦しめる。場合によっては殺人より罪が思いのではないか。

 芸能人同士のカップルなら,それぞれ正直言って浮かれた存在であり,周囲にちやほやされて,一線を越える関係が生じる可能性を否定できない。ダブル不倫,などということも話題になる。しかし,パートナーが一般人の場合,相手を守る責任はより大きいのではないか。自らを厳しく律する理性が求められるのではないか。

 芸能記者は,発表どおりにしか書かない。芸能ジャーナリストという人たちも,自分たちとの利害関係があるため,表立って攻撃はしない。そういうなぁなぁの体質の中で,甘やかされているのが芸能人ではないのか。

 今後,一切の不倫をしない,と言葉で言うことは簡単だが,男にそれを抑制する理性を期待してはいけない。“絶対”はありえない。謝罪会見でよく,坊主頭に丸める場面を見かけるが,こんなものは1ヶ月経てば元に戻るので,見せかけのパフォーマンスに過ぎない。

 犯罪の中でも,性犯罪と万引は常習性が高く,なかなか更生できない。カウンセリングやグループディスカッションなどで自らを見つめ直す,ということでの更生プログラムがあるが,再犯率は半分以上ではないだろうか。「つい出来心で」というのがいちばん厄介で,罪の自覚が基本的にないから,更生のしようがないというものである。

 付き合って性的関係にならない,という保証はどこにもない。男にとって周囲の女性は基本的に皆魅力的だからである。

 今回の場合は,相手が経営者であることから,お金の匂いもする。バカだなあと思う。

 マッチの行動は,容認できない犯罪である。しかも,性犯罪と心理的傷害罪というダブルの犯罪である。自粛などというのは何の処分にもならない。時間が経てば,喉元過ぎれば熱さ忘れるのたとえのごとく,また同じような行動を重ねることは目に見えている。

 世の中には冤罪,いわゆる濡れ衣を着せられるケースも多く,処罰を執行してしまうと取り返しがつかないこともないわけではないが,性犯罪者にはペニスと睾丸の撤去処分ぐらいの重罰を加えるべきではないかと考える。被害者側が子宮破裂をさせられることも珍しくない。加害者側にも物理的な罰を加えるべきではないか。

 ほかにも,大麻覚醒剤による犯罪も絶対に更生できない。これが更生できるのなら,アルコールやタバコも簡単にやめられるはずだが,これもほぼ更生はできない。某シンガーソングライターや俳優も繰り返し薬剤使用を繰り返している。なぜその後もカムバックするのか,不思議でならない。

 世の中には,脳科学者と呼ばれる研究者が山のようにいるが,犯罪の習慣性をなくしたり,犯罪や災害によるPTSDを緩和したりできる方法を考えた人はいない。その昔は,脳手術で過激な感情を抑えるロボトミー手術が考案されたが,これは人格破壊である。PTSDを和らげる方法の開発は,がんの死亡率を減らすよりも難しいが,確実に人を幸福にできる技術である。クイズを考えたりするのが脳科学者ではない。そんな脳科学者は,はっきり言って要らない。認知症の治療も責務の一つである。やることは山のようにあるのではないか。テレビに出て遊んで金を稼いでいる場合ではない。