jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

物に付着した新型コロナウイルスの検査試薬キットへの期待

島津製作所が,物に付着した新型コロナウイルスの検査試薬キットを開発したと発表した。PCR検査の原理で約2時間で濃度も判定できるという。

 ウイルス付着の視覚化はできないか - jeyseni's diary と2020/9/4のブログで書いた。濃度まで検査できるのはすごいが,「視覚化」でもなく,2時間というのもかなり長い。清掃の効果を確認するのには,もう一越えを期待したい。

 同じ発表記事の中に,「物質の表面に付着する新型コロナウイルスを検出する技術はあったが、ウイルスの濃縮や前処理などに最長約20時間かかり検査普及の課題となっていた。」とあった。はるかに短時間になっているのが分かる。しかし,ルミノール反応ほどの即効性がないのが残念だ。

 同じキーワードで検索してみて,脈のありそうな技術発表を見つけた。産業技術総合研究所産総研)が2016/12/20に発表した産総研:極めて低濃度のウイルスを簡便に検出できるバイオセンサーを開発という記事である。近接場照明という,トレンドの技術を使う方法のようで,ノロウイルスでの効果が発表されていた。この技術を応用できないものだろうか。

 何か特定の波長の光に対して反応しないかとか,より簡便な方法が期待される。それにしても,厄介なウイルスである。ここのところ病院や高齢者施設などでクラスターの発生が続いている。一般企業や家庭以上に対策には気を使っているはずなのだが,なぜ感染拡大が止まらないか不思議なぐらいである。特に,介護など接触の機会も多く,接触感染の防止に役立つのではないかと期待される。