jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

カップウォーマーの謎--たぶん解明

冬場のテレワークのためにカップウォーマーを買った件を報告した。カップウォーマーの謎 - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2021-02-11)。その続報である。

 まずカップを普通の陶器からステンレスのマグカップに変えてみた。ヒーターに当たる部分が1mmぐらい凹んだマグカップで,この隙間が問題なのかもしれないと判断。安いマグカップだったので,底が平らになるように,叩いて加工した。ヒーターとの密着度はかなり上がった。

 これによって,最初は少し長い時間,マグカップに入れたコーヒーの温度をキープできたように思った。よし,大成功,と思ったのも束の間,マグカップのコーヒーの残りが深さ1cmぐらいになったとき,これはもう熱すぎて飲めないぐらいになっているのではないかと思って飲んでみたところ,ほぼ冷たくなっていた。

 え,ヒーターはまだ熱いし,カップの底もそれなりに熱いのに,中のコーヒーが冷めている。これは少々ショックだった。

 考えてみると,ヒーターの熱でマグカップを加熱する一方で,マグカップの側面やコーヒーの上面からは熱がどんどん逃げてしまう。ヒーターで加熱することを優先して陶器より熱伝導性が高そうで,ヒーターに密着できるステンレスマグカップを採用したのだが,コーヒーの量が減ってくると,マグカップ全体の表面から熱が逃げて,結果としてコーヒーは冷めてしまう,ということが分かった。

 なるほど,浅はかであった。その後,二重真空のステンレスボトルでコーヒーを入れてみたところ,最初の1時間は口がやけどするほど熱いまま温度をキープし,3時間~4時間ぐらいは普通に楽しめる温度にキープできていた。もちろん電力も不要である。こちらの方が正解であった。

 カップウォーマーの場合も,マグカップにフタをし,カップの側面は断熱シートを貼るなどで,放熱を防げれば適度な温度をキープできるのではないかと想像している。あるいは,ヒーターをカップの中に直接沈めて温めるスティックウォーマーの方が便利かもしれない。これは以前,アメリカの変なお店で購入して,出張時などにお湯を沸かすのに大いに役立ったシロモノである。

 ちなみに,ステンレスマグカップを一般的なIHヒーターに載せたところ,なぜか対応していなかった。容器の底面の厚さとかが関係するのかもしれない。参考になれば幸いである。