jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「VS魂」でのドローン使用競技への苦言

VS嵐」の後を受けて始まったテレビ番組「VS魂」。録画でチラッと見たのでいつの放送だったか確実ではないが,いろいろと新しい競技が盛り込まれている。「VS嵐」時代から,いつも良く考えられていると思ってきた。

 しかし,ドローンの攻撃を避けながら玉入れをするという競技は,いただけない。

 まず第一に,出演者に対して危険である。ドローン操縦者はそれなりの熟練者だろうが,出演者の動きは読めない。操縦するときは,ドローン正面にあるカメラの映像しか見ていない。固定された障害物を避けて飛ぶのとは訳が違う。いつ急に立ち止まるかもしれない。ドローンが狙うのは,出演者が背負っている大きな風船だが,正確に風船をヒットできるとは限らない。風船を割る方法は針なのか電熱線なのかは分からないが,棒状の突起がドローンの下に突き出ていると思われる。これが出演者の身体に当たったらケガの元になりかねない。

 出演者側の装備も問題である。主に目を守るためだろうがフェースシールドを装着しているだけである。顔は守れるかもしれないが,頭を守ることはできない。風船を割るための突起が当たるかもしれない。また,ドローンの回転ブレードに髪が巻き込まれないとも限らない。

 これを防ぐには,フェースシールドではなく,オートバイのヘルメットぐらいを被る必要がある。これで出演者がケガをするのを防ぐことはできる。

 しかし,そもそもドローンを人に向けて飛ばすこと自体が間違っていると筆者は思うのである。

 ドローンは飛翔物体である。空を飛ぶということは,重力の力によって落下する可能性があるということである。屋外の場合は,飛行許可を取った上で指定エリアしか飛ばすことができない。特に人の上空を飛ぶことは,基本的には許されていない。室内の場合は飛行許可などは不要だが,これも人の上を飛ばすことは想定されていない。斜め上方からカメラで撮影する,という使い方は許されるが,人に向かって勢いよく飛ばすなどというのは,危険極まりない,というのが筆者の意見である。

 ドローンを操縦して玉を運ぶ競技だったり,的を狙ったりする競技などはいいと思うが,人に向けて飛ばすのはよくないと思っている。