ライブカメラが好きである。世界中の“今”を居ながらにして見ることができる。
最初に見ていたのは，各地の天気である。台風が接近しているときに，太平洋岸のお天気カメラを見て心の準備をしていたり，会社でちょこっと自宅周辺のお天気カメラを見て，帰宅時の天気を予想したりしていた。
次に見たのは，世界各地の様子だった。かつて訪れたドイツやイギリス，アメリカなどの今を見ていた。懐かしく思えたものである。
その後，高速道路や交差点などの交通情報を見るようになった。町の活気と同時に，雨が降ると道路が濡れたり，雨が跳ねたりする状況が見えるので，場所，天気，人出などの情報を一気に見ることができる。
お天気サイトなど，個別のライブカメラのサイトを当初は検索していたが，現在はYouTubeでライブカメラで検索することが多い。中でも筆者のお薦めは，渋谷スクランブル交差点と，秋葉原交差点である。雨の具合がとてもよくわかる。
最近になって，ブラウザーの裏技みたいな機能があることを知って，ますますこのライブカメラが使いやすくなった。それが，Google Chromeの「ピクチャーインピクチャー」機能である。ディスプレイの上に，常時最前面になるウインドウが開き，動画ウインドウを常に前面に出しておける機能である。
実はこの機能，Microsoft Edgeでも使える。ほかにも，Vivaldiというブラウザーでも使えた。たとえばYouTubeで動画を再生しているときに，その再生画面上で一度右クリックし，さらに同じ場所でもう一度右クリックすると，コンテキストメニューの中に「ピクチャーインピクチャー」という項目が現れる。これを選択すると，ミニ画面が別途開き，これが最前面になる。画面をつまめばディスプレイ上のどこにでも配置できるし，拡大することもできる。変なタイトルバーなどがないのですっきりしている。この画面上で再生を停止/再開できる。音量の調節はできない。これはタスクバー上のボリュームで操作する必要がある。
1つのブラウザーで開ける小画面は１つである。2つ開きたい場合は，別のブラウザーを使う必要がある。また小画面に表示できるのは，基本的に動画サイトの動画ウインドウだけのようである。
テレワークで常に机に向かっていると，閉塞感を覚える。こうした「社会への窓」が開いているのは，精神的な救いの一つだと思う。ぜひ一度お試しあれ。
