jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

新型コロナウイルスの治療設備と場所を国が作り,民間の医療機関から半分ボランティアで医療提供をする体制づくりを提案

「さざ波」発言よりも「崩壊する医療体制」の方が人命軽視ではないか (msn.com) 2021/5/13 ダイヤモンド・オンラインの記事である。 「さざ波」の発言は、内閣官房のカウンセラーを務めるエコノミスト高橋陽一氏の発言。 「崩壊する医療体制」とは、日本医師会中川俊男会長の発言を指す。 新型コロナウイルスの世界の感染者数に比べて、日本の感染者数は少なく、オリンピックが問題なく開催できるというのが前者。 日本の新型コロナウイルスに対する脆弱な医療システムの変更もせずに,1年経過した今も危機の状態にあるとするのが後者である。

 イギリスの医療機関がほぼすべて国立であるのに対し,日本の医療機関は90%が民間である。新型コロナウイルス対応できるかどうかの判断が各医療機関に委ねられており,対応できる病床数が増えないために,医療崩壊が起きている。しかしその民間の医療機関をまとめるのが日本医師会とのことなので,何だか民間医療機関が対応しないのに国立の医療機関医療崩壊を叫ぶのは,お門違いと思える。そこでまた,中川氏によるパーティー主催という理解しがたい行動も出てきている。

 ワクチン接種をまず医療関係者から,という話が出ているが,新型コロナウイルスに対応している国公立の医療機関や保健所と,対応していない民間の医療機関で,医療従事者のウイルス感染リスクには大幅な差があるのではないのか,という気もしてくる。さすがに,国公立の医療機関や保健所の医療従事者は,もうワクチン接種を受けているのではないかと思う。つまり,その他の民間の医療関係者と,患者である高齢者や基礎疾患者は,感染リスクを下げるという意味では同レベルなのではないかと思えるのである。つまり「医療関係者」だからといって,感染リスクが別段高いわけではなく,むしろ救急搬送者や介護者の感染リスクを下げる方が重要なのではないかと思ったりするのである。

 そういう意味では,「医療関係者」というだけで,優先される人たちに入ると言える。ならば,行政を預かる市長も,医療関係者とは別に,優先すべき人たちとして別枠を作っていてもいいのではないのか。

 正直,民間の医療機関新型コロナウイルスへの対応を拒否していることに,残念な気持ちを覚える。たしかに,がんや肝臓疾患,腎臓疾患など,命を預かる仕事をされているのだが,何となく新型コロナウイルスに向かい合うことから逃げているのではないかと思ったりする。たとえば筆者がかかりつけ医と思っているお医者さんは実は小児科医で,子供が赤ん坊のころからお世話になっているのをいいことに,筆者も風邪や肺炎ワクチンの接種などでお世話になっている。おそらく,小児科だから大人は扱わない,という先生もいるのではないか。しかし,勤務医も開業医も,あまりにも専門分化してしまい,応用が効かなくなってきているような気もする。

 僻地医療では,外科も内科も産婦人科も何でも引き受けなければならなくなる。都会の医療は,その専門性ゆえに自らの対応範囲を狭くしているのではないか。

 たしかに医療が高度になり,万能な「あかひげ先生」はほとんどいなくなっているだろう。逆に新型コロナウイルスに対しては,高度な専門設備も必要になってくるだろう。すべて自前ではなく,たとえば場所と設備は国が準備し,そこに半分ボランティアで民間の医者が医療技術を提供する,といった体制が,日本での解決法なのではないか。