jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

日本の男を本気で嫌いになってきた

テレワーク中の一番の楽しみは,実は朝夕のイヌの散歩である。日が昇る時刻になると筆者の部屋のドアをカリカリと前足でこすり,起こしに来る。ほかの家人は起きないので筆者のところに来る。かわいいので,どの時間帯でも散歩に連れていく。楽しい。

 筆者の家の近くに,国道級の道路がある。バイパスとして建設されつつあるのだが,途中で用地買収が進まないのか,あと数キロというところでつながらない状態がもう20年以上も続いている。歩道も街路樹も整ったいい道路である。もっとも,完全開通したら通行量が10倍は増え,大渋滞路線となるので,今ぐらいが一番いいのだが。

 真っ直ぐな4車線道路で,歩道は安全な散歩コースになっている。筆者宅の小型犬も,レトリーバーのような大型犬も悠々と散歩している。

 そして,朝っぱらから結構な人数が歩いているのが,比較的年寄りの男性である。都会ではない,まだ畑の残る地域である。農家や自営業の人も多い。毎日通勤していたときには分からなかったが,朝夕にせっせと散歩をする人,特に男性が多いのである。

 イヌを連れて散歩していると分かるのだが,女の人はだいたい道の反対側に移って道を譲ってくれる。しかし,男はほとんどは道を譲らない。圧をかけてくる。筆者はいつも,近づいてくる男側に立ってイヌたちを守ってやる。蹴飛ばされでもしたら,死んでしまう。しかし,背を向けてやり過ごすため,刺されるんじゃないか,殴られるんじゃないか,といつもドキドキしている。無事通り過ぎてくれると,ホッとする。

 そしてその男性軍の格好は,野球帽にヨレヨレのシャツ,そしてなぜかスラックスと新しいナイキのスニーカーである。不思議なほど,みな同じような格好をしている。帽子をかぶっていない場合は,たいてい白髪(しらが)混じりである。サングラスをかけていることも多い。

 そしてイヌを連れている筆者を胡散臭く見て通り過ぎる。ものすごい圧を感じる。

 さらに,咳払いやくしゃみを遠慮なくする。表だからいいだろう的に,マスクはしていても咳くしゃみマナーで手で押さえることもなく,吐き出す。日本の新型コロナウイルス蔓延の原因の一つは,この咳くしゃみマナーのなさだと思っている。これは日本人男性のマナー無知から起こっている。いや,これが当たり前と思っているし,マナーを守りなさいと親から教わったこともない。年寄りは戦争世代だし,若者の親は教育崩壊期に親になっているので,マナーを知らないし,子供に教えることもない。

 歩道の真ん中を歩くのも年寄りの男である。目が悪いから両側から距離を取っているというわけでもなく,後ろから近づいても,前から近づく人がいても,決して道を譲らない。

 同じように,若い男女のカップルも,道を譲らない。二人並んで幅を取る。こちらが身体をひねって避けなければぶつかってしまう。この場合は男性が女性をかばってぶつからないように後ろにずれるように誘導するのが男の優しさであり,あるいは女性が気がついて一歩下がって道を譲るというのが女性の心遣いである,と筆者は思っているのだが,こういう他人に対する気遣いというのは,いつのまにかなくなってしまった。あるいは,もともとなかったのかもしれない。武士のソーシャルディスタンシングを見習え - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/9/4。

 さらに,スマホを見ながらのスマホ歩きも,正直筆者には理解しがたい。かつて,携帯電話にナビ機能が加わったとき,仕事先への道案内のために画面をときどき見る,とう使い方をしたことはあるが,今のスマホ歩きはゲーム,ショートメッセージ,そしてマンガで,止めるタイミングのない使い方ばかりである。せめて周囲と同じスピードで歩いてくれればいいのだが,当然のことながら遅い。階段ですらスマホ歩きをする。自分が足を踏み外して怪我をすることも,他人を巻き込んで怪我をさせることも,可能性として頭にない。もはや筆者の想像を絶する行動である。

 一方,クルマの運転をしているときも,歩行者として一切譲らないのが年寄りの男である。タイミング的にちょうど電柱のところでクルマと歩行者が重なってしまうな,と思って減速しても,男性の歩行者が足を止めることはまずない。一瞬立ち止まってくれれば,こちらは加速してすり抜けられるのだが,止まらずに電柱に重なってしまうので,クルマ側が停止しなければならなくなる。歩行者優先とはいっても,お互いの譲り合いは必要だし,まして電柱のところでタイミング的に重なって万一クルマに接触してしまったら,怪我をして痛い目に合うのは歩行者だと思うのである。

 筆者が歩行者の場合は必ず電柱の手前で立ち止まり,クルマをやり過ごす。しかし,歩行者側が譲っても,会釈の一つもしないドライバーが多いことも確かである。女性ドライバーは比較的会釈してくれるが,男性ドライバーは,年寄りも若者も会釈をするのを見たことがない。本当に男は横柄だなと思うのである。

 家族で楽しんできた国際交流活動は,「家族」で参加することが楽しみだと思っていたので続けてきている。しかし,当然のようにお父さん方の参加は少ない。会が平日の夜7時~9時という時間帯のため,普通の会社勤めの人は終わりの20分ぐらいに駆け込むのが精一杯かもしれない。小学生以下の小さい子供がいる場合は初々しい感じが好感を持てる。筆者の場合,子供といってももう2人は大学生,もう1人は海外留学中で,会に子供たちが参加しない1年になっている。当初,お父さん方の参加をもっと増やすために,親睦会のようなものが開かれ,会以外にも家族ぐるみで食事会をして親しくなっていった。そのうち,親父会なるものも盛んになり,親父会を通じて家族全体が参加して楽しむという流れができてきた。屋外のバーベキューなどのイベントでは,お父さん方が大活躍し,盛り上がった。しかし,現在は親父だけの会が単なる飲み会として行われるようになり,本来の家族活動から離れつつあるのを感じて,筆者は活動からほぼ離れている。親父会をまた仕切る親父がいて,付いていけなくなっているというのもある。男ばかりというのは,背景に就業状況や生活様式の違いがあるため,まったくフラットな関係にはなりづらい,というのもある。

 日本は,ジェンダーギャップ指数120位 G7中で最下位,という男社会である。技術立国もなくなり,科学立国も成り立たず,観光立国もただの懐古主義である。英語は話せず,映画のテーマも矮小で,アニメは時代錯誤の予想外の設定をしただけで受けている,ということに気付かない。アニメの表現手法についての筆者の困惑については,マンガ、アニメ制作者への筆者の偏見 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/5/16に示した。

 まとめると,「日本は賤民」ということになるだろう。今や,政治も経済も技術も研究も,経営,教育,SDGs貢献など,いずれをとっても世界に誇れるものがない。新型コロナウイルスのワクチン開発も量産供給もできず,自らも供給を受けられず,少ないワクチンにアリがたかるように予約申し込みをして電話回線やシステムをパンクさせる。戦後の貧しい時代に逆戻りしてしまったのではないだろうか。

 1日の感染確認者が4万人といった最悪の状況だったイタリアやギリシャが,ワクチン接種の加速によってすでに1日数千人程度に押さえ込み,実行再生産数が1以下となったことから,観光が再開されたという。ワクチンパスポート,あるいは72時間以内のPCR陰性証明があれば,海外からも自由に行き来ができるようになったという。言い方は悪いのだが「イタリアやギリシャにまで先を越された」という意識を持った日本人はどれだけいるだろうか。それだけ鈍感になっているのではないのか。