jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

スポーツアナウンサーはなぜ女性が多いのか

ニュース番組を見ていると,トップニュース,国際ニュース,社会面ニュースの後は,だいたいスポーツニュースになる。社会面までは男性キャスターと女性キャスターが掛け合いで報道されるが,スポーツニュースになると途端に女性アナウンサーの担当になるように思える。

 スポーツニュースが女性アナウンサーの活躍の場となることはいいのだが,スポーツ報道の7割は,男性スポーツの話題である。

 もともとスポーツは,戦いによる殺し合いの力比べを,お互いに殺さない範囲でエンタテインメントとして楽しむために考えられた人間の知恵である。その前は,支配者や権力者が,犯罪者や捕虜を猛獣と生死を掛けて闘わせて楽しむところから始まっている。血なまぐさい戦いを観て楽しむというのは,現在でもボクシングやプロレスなどに引き継がれている。

 ということで,スポーツの当事者は体格が良く,力が強く,そして身体能力が優れたある意味で選ばれた人たちである。そのパフォーマンスも素晴らしく,そして一般人とは桁の違う高収入を目指せる人たちである。

 男性スポーツマンの場合,背が高く,筋肉隆々,そして雄叫びなどのパフォーマンスも派手である。相撲のように基本的に男性だけのスポーツもまだまだ多い。

 この男性が中心のスポーツという話題を女性アナウンサーが伝える伝え方が,一般にテンションが高い。筆者は,ほぼ裸で闘う相撲が基本的に嫌いなので,これを女性アナウンサーが伝えている状況に非常に戸惑う。

 スポーツアナウンサーは,単に原稿を読んでいるわけではない。野球場や国技館にも取材に行き,選手や力士にインタビューもする。知識も必要なので勉強をしなければならない。女性アナウンサーが楽にできる仕事ではないように思える。

 ここからは筆者の偏見に基づく深読みである。スポーツマンは試合でテンションが上がっている。試合後の高いテンションの状態で,男性アナウンサーからインタビューを受けたら,ニコニコと答えてくれるだろうか。ちょっとした物言いに引っかかって怒りを買ってしまうかもしれない。ここで女性アナウンサーがインタビューすると,男性スポーツマンもニコニコと答えてくれることになる。女性アナウンサーにインタビューされて嬉しくない男性スポーツマンは基本的にいない。女性アナウンサーがスポーツニュースで活躍する一つの理由はこれではないだろうか。

 もう一つは,男女の出会いとしてのアレンジメントである。男性トップスポーツマンの結婚相手として多いのは,女優,モデル,そしてアナウンサーである。インタビューをきっかけに付き合うようになるケースが非常に多いように見える。スポーツマンは選ばれた人たち,そして女性アナウンサーも基本的に高学歴で高収入,しかもほとんどが美形である。美男美女,高収入同士でのカップル誕生は,マスコミの美味しいネタになる。正直,この流れに乗りたくてアナウンサーになろうという女性も結構多いのではないかとも思える。

 逆に,男性アナウンサーが女性スポーツを解説すると,余計なコメントを思わず挟んでしまわないとも限らない。男性MCと女性アナウンサーという組み合わせが無難なのかもしれない。筆者だけのうがった見方だろうか。しかし,女性アナウンサーに相撲の解説をしてもらうのが,とても心苦しく思うのである。