jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「ワクチン接種と死亡」なかなか難しい問題

ワクチン接種601万人余 85人死亡 “重大な懸念認められず” | 新型コロナ ワクチン(日本国内) | NHKニュース 2021/5/26 という報道があったようだ。筆者の接種予約に2時間格闘した翌日である。

 「重大な懸念認められず」というタイトルになった厚労省のコメントも微妙である。「因果関係は評価中または評価できない」と言われても困る。しかし,1人や2人ではない。85人という数字はやはり“重大な懸念”ではないのかと思うのである。

 約1ヶ月で85人とすると,1日3人の割合になる。現在,新型コロナウイルスによる死者数が1日50人もある。母数からしてもワクチン接種による死亡の方がリスクが低いということはできるが,良かれと思ってのワクチン接種後の死亡だけに,身内にはショックだろう。

 65歳以上の高齢者が78%だが,基礎疾患やアレルギーのない若い人も含まれている。まる1日経過後や,4日経過してからの急変もある。こうなると因果関係の証明は難しいらしい。

 26歳の看護師で接種後4日でなくなった女性については,女性週刊誌が「本人は接種したくなかったが周囲の圧力で接種せざるをえなくなった」と報じている。新型コロナウイルスの病棟担当ではなかったので,自分が感染するリスクが低いとの理由だが,医療関係者だから先行接種しなければならないという周囲のプレッシャーがあったという。こうなると,どちらが正しいのかの判断は難しくなる。

 たとえば筆者の場合も,テレワーク率80%,オフィスの感染者ゼロ,二重マスクなど,人並み以上に感染罹患リスクを避ける行動を取っていると思っている。抗原検査キットも手元にある。家族の外での活動についても,厳しく言い渡している。ルールを逸脱した場合,家でのマスク着用や自室での自己隔離もさせている。感染罹患リスクは人よりも少ないと努力している。それでも罹患の可能性はどこかに潜んでいると思っているので,ワクチン接種には前向きに取り組んでいる。一日でも早く接種したいとしてのWeb予約にも臨み,ようやく1回目の接種も終えた。現在,丸1日が経過したところで,接種場所を押せば痛むが,ほかの副反応はない。それでも4日後のことを考えて,飲酒や運動は控えることにしている。

 それでも,副反応が強く出るという2回目の接種後のことまで考えると,まだまだワクチン接種が自分に合っていたかどうかの結論は出ないのだろう。正直,それぞれの人がそれぞれの立場で選択をしなければならない。

 ファイザー社やモデルナ社,アストラゼネカ社などのワクチンが,実に短期間に開発され,効果も非常に高いものができたことは驚異的だと思う。しかし,新型コロナウイルスとの戦いは,変異ウイルスへの進化によって,このmRNAワクチンによる短期決戦では収束しないと思われる。インフルエンザへの対応と同様,特効薬と従来型のワクチンの製造を引き続き行うことで,ヒトにとっては安全な薬を開発してもらう必要があると考える。まだまだ日本の薬剤メーカーの活躍のチャンスはある。頑張って世界に先駆けて開発してもらいたい。