jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

感染第5波と第4波の違い(若干楽観論)

東京オリンピック2020開催から30日前である。日本各地の新型コロナウイルス感染確認者数は基本横ばい(下げ切らず)で,東京は増加に転じたと見ている。2021/6/21に緊急事態宣言の再延長がないことが,それ以前から政治的な判断として予想されていたことで,人流が事前に増え始めていた。限定的とはいえ,酒類の提供も解禁された。人流拡大と3密,会食時の会話と飲酒という恰好の組み合わせにより,感染を抑制できる条件がなくなったからである。

 これに加えて,感染力が従来ウイルスの2倍以上というデルタ変異ウイルスへの置き換わりが着実に進んでいる。感染拡大に歯止めをかける要素が何もなくなったので,リバウンドというか,第5波が動き始めたと考えている。

 この第5波は,アルファ変異ウイルスに置換が進んだ第4波と違って,拡大のスピードがさらに上がることが予想される。したがって,あっという間に1日の感染確認者が5000人の水準まで上がると思われる。グラフを見るとおそらく脅威だと見える。

 しかし,アルファ変異ウイルスによる第4波とデルタ変異ウイルスによる第5波では,環境にかなり大きな違いがある。それが高齢者のワクチン接種である。

 6/23段階で,高齢者の51%が1回目接種,17%が2回目接種を終えた。残念ながら,高慢ちきな高齢者の存在により,高齢者の外出,他人との交流,飲食・飲酒・カラオケなどの活動は,ワクチン接種による気の緩み(というか,単なる自由行動)によって加速する。これによる感染拡大が進むことが第5波の感染確認者数の増加となって現れることが予想される。

 しかし,1回接種した高齢者が半数を超えたことにより,抗体形成がある程度期待でき,これによって高齢者の感染後の重症化リスクが下がると予想されることが,第5波での救いとなると予測しているのである。つまり,PCR検査による感染確認者は増えるが,重症患者数は増えず,死者も減ることが期待される。これによって,医療逼迫が起こりにくくなるのではないかと期待しているのである。

 東京オリンピックが開催される7/23直前の感染確認者数は,東京で1日あたり1200人,全国で3500人と予測する。しかし,重症者数は600人,1日の死亡者数は30人で,この後もこの最後の2つの数字は順次減っていくと予測する。

 オリンピック直前の感染確認者数とその前週比の数字は,脅威的である。海外から入国する選手団で空港は大混乱に陥っている。直前だが,7/20に「オリンピック中止」宣言を出すことを期待したい。

 ようやく,天皇陛下がオリンピック開催について懸念を表明されたと,西村泰彦宮内庁長官が記者会見した 宮内庁長官「陛下が懸念と拝察」五輪で拡大 (msn.com) 2021/6/24。天皇陛下橋本聖子組織委員長を皇居に呼んで,直接ご意見していただくのが日本らしくていいかなと思ったりする。【追記】天皇陛下は,オリンピック・パラリンピックの名誉総裁を務めておられるので,ぜひここは積極的にご発言・ご進言いただきたいと思う。【追記終】