外国選手団 続々と到着 五輪開幕まであと26日 東京都内各地の様子は... (msn.com) 2021/6/27。先のオーストラリア，ウガンダに続き，シンガポール，ポルトガルが来日した。シンガポールの選手団は，中部国際空港に到着したらしい。関空も対象になるのだろうか。成田のような不具合が各地で起きないか，心配である。
1月にオーストラリアで開催されたテニスのワールド・ツアーでは，チャーター便で感染者が出たために，チャーター便に乗っていた選手が14日間のホテル缶詰になった。部屋の中でランニングする選手，筋トレをする選手，中にはマットレスを壁に立てかけてテニスボールを打つ選手もいた。2日や3日ならともかく，2週間も部屋の外に1歩も出られない状態は，そうとう苦しいだろう。
日本で開かれるオリンピックは，選手だけでなく，「関係者」も含めて3万人が来日する。これから毎日数便で数十人単位で来日したとして，万一の場合に留め置きする施設があるのか，それをサポートする体制があるのか，「事が起こったら考える」という形でしかなく，ウガンダのようななし崩し的に入国，移動を容認する状況がおそらく行われるのではないかと思われる。
それでも，WHOでもG7でもローマ法王でも何でもいいから，早く中止勧告をしてほしい。来日した選手は仕方がないが，これからドタバタと来日して，十分なおもてなしができる気がしない。
東京オリンピック2020の誘致に一役買った「お・も・て・な・し」の滝川クリステルさんは，今や環境大臣夫人である。今できるおもてなしは何なのか，メッセージを出すべきではないのか。
どうしてもバブル方式で大会を開催するのなら，そのバブルの中に観客が入ることは許されない。また大会期間中，関係者もバブルの中に閉じ込めなければならない。ホテルスタッフ，医療スタッフ，調理スタッフ，メディア，そしてボランティア，またオリンピック貴族様まで，収容できるスペースがあるのか。
バブルに似たイメージを思い出した。フロリダにあるディズニーワールドである。遊園地系のマジックキングダムと，近未来のエプコットセンターは，それぞれ独立しており，その間をモノレールのみがつなぐ。中間点にホテルがある，という構造である。いったんエリアに入ったら，モノレールで移動する以外に方法がない。外に出たらそこは野生のワニが棲む沼地である。どこにも行けない構造になっている。
こういう場所が日本にはない。お台場の選手村を大会期間中，完全に封鎖できるかといえば，おそらくできない。競技会場も，都内から埼玉県，千葉県，神奈川県，福島県，北海道と散らばっている。とてもバブルでの運用はできない。
もう開催はあきらめた方がいいと思うのだが，どうだろうか。
