jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

テレワークにトランシーバーアプリ「zello」を使ってみた2

テレワークにトランシーバーアプリを使ってみた - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/6/15 の続報である。

 PCにインストールして使えるzelloというアプリを試してみた。zoom会議用にも使えるWebカメラをリモート先のデスクトップPCに接続し,zelloではこのWebカメラのマイク機能を使う。

 同じWebカメラなのだが,zoomだとかなりフィルタリングが強く,周囲の音声をできるだけ抑えてセンターの話者の声を伝えようというイコライジングがされているように思えるが,zelloだとあまりフィルタリングがされていない。オフィスの環境ノイズがそのまま聞こえてくる。プリンターでプリントする際の紙送りの音や,キーボードのカタカタいう音も,ある程度奥行きを持って自然に聞こえるのである。

 会話は普通に聞こえる。スピーカーから流れる朝礼の声はやや籠もって聞こえるが,聞き取れないわけではない。

 自宅でテレワークをしていると,環境ノイズが基本的にないので,作業に集中できる半面,「仕事場にいる感」がやや希薄になる。環境ノイズが適度に流れることで,ほかの社員と一緒に仕事をしている,という気分になれる。

 自動車の教習所などにあるドライブシミュレーターは,エンジンの始動音とブレーキ音しかしなかったような気がするが,アクセルに伴うエンジン音や対向車の通過音などもあった方がリアルである。環境ノイズは没入感のためには重要な要素である。

 テレワークで環境ノイズを提供する方法としては,なかなかいい選択肢だと思う。オフィスの中央にあるサーバーでも何でもいいので,そこにzelloをセットし,常時発声状態にしておくだけでいい。クライアントはグループに接続すれば,このサーバーの常時ノイズが流れてくる。会話したい場合は,会話ボタンを押せば,グループの人に接続できる。

 zelloにはこのほか,文字によるチャット機能もある。また画像を送る機能もあるのだが,残念ながら送られた画像を取り出すことができないでいる。

 チャット,ファイル転送,そしてグループ会話ということになると,LINEやMessageでもできるが,環境ノイズを常時送信という目的には合わない。オフィスではよくある声がけ「じゃ,会議やるから場所移動しようか」という用途にzelloを使い,実際の会議は画面共有なども必要なのでzoomで実施する,といったダブルの使い方もいいかなと思ったりする。まあ,筆者が会議を主催する立場にないので,提案だけであるが。