jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

自分は例外と思い込む特権階級の人たち

このブログタイトルは正しいのか間違っているのか,一種の禅問答ではある。例外だから特権階級だ,というのが正論とも言えるし,特権階級だからといってすべてが例外ではない,ということも正論だからだ。

 ここで特権階級とは,身分,職業,性別,などで「既得権益」を持っているすべての人を指すのだが,話が長くなるので,ここでは「オリンピック貴族」と「メディア」に話を絞り,東京オリンピック2020に向けての特権階級の横暴について,改めて指摘したい。

 というのも,各国首相や大統領などの国賓クラスになると,「特権」に伴う「責任」と天秤にかけて,自分の行動を判断する理性を持っているからである。アメリカのバイデン大統領,カナダのトルドー首相が,オリンピックに伴う来日をやめた。他のG7,G20諸国の長はどういう判断になるのか,追記していきたい。

 さて,海外メディアの横暴については,すでにコメントした。海外マスコミの横暴を封じるためにオリンピックの中止を - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/7/2,大会関係者のバブル破り発覚--ルールブック読まず。再度,開催中止宣言を【追記】 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/7/14。起こるべくして起きている。ただ,彼らは「仕事」あるいは「信念」も持っている。自分の命と天秤にかけて,行動を判断している部分はないわけではない。しかし,ルールはルールであると言いたい。

 最大の懸念は,オリンピック貴族である。その代表であるIOCバッハ会長は,すでに日本に到着。3日間のホテル隔離後,組織委員会菅総理への謁見を終え,次は広島行きが決まっている。オリンピック期間中,彼はオリンピックの場にいるのだろうか。否。開会式が終わると,閉会式までは他のオリンピック貴族とともに,国内旅行を楽しむのだと思われる。会長同伴なので,別の意味で豪華大名旅行という完全バブルである。誰も手出しができないどころか,国賓待遇が求められる。だれも文句が言えない。

 会長同行でなくても,「葵の御紋」ばりのオリンピックパスポートで,日本中を我が物顔で移動する。車両の貸し切りもあるだろう。旅館の貸し切りもあるだろう。旅館側や飲食店側は,支払いはされるので文句はないが,オリンピック貴族は基本的に無料ご招待観光旅行となる。まあ,オリンピック競技の観戦をされるより,観光旅行をしてくれた方が,多少はお金が落ちるのだろうから,よっぽどマシかもしれない。しかし,バッハ会長同様,隔離は3日のみ。あとは野に放たれるのだから,監視のしようがない。逆に,貸し切り移動手段で移動してもらった方が,いいのかもしれない。

 日本には「郷に入りては郷に従え」という諺がある。欧米には「When in Rome, do as a Romans do.」という諺がある。いずれも死語なのかもしれない。外交官特権を振りかざして違法駐車を繰り返す大使館職員,占領地のように振る舞う米軍基地関係者。もちろん日本人も海外に行って「旅の恥はかき捨て」とばかりに我がまま三昧な行動をすることも多い。カネ,権力,身分を持ってしまった人ほど,厄介なモノはない。