筆者がMySOSアプリをインストールしたのは，厚労省の新型コロナウイルス接触確認アプリ（COCOA) を入れたのと同じころではないかと思う。ただ，登録にパスポート番号を入れる必要があり，入れただけで終わっていた。
MySOSアプリは，海外からの帰国者全員が空港での検疫の際にインストールし，その後の行動確認のための仕組みを持っている。14日が過ぎたら使われなくなってしまうが，「通常モード」でも多くの機能を持っているのに，ほとんど活用されていない。
中でも，PCR検査結果やワクチン接種履歴を記入するページはあるものの，厚労省のワクチン接種登録ソフト「VRS」や，保健所などでの公的なPCR検査結果は記録されず，独自のPCR検査結果しか表示できない。まさに「健康パスポート」となるべく機能を備えているのにも関わらず，生かされていない。
同社は厚労省と協議して，新型コロナウイルス対応ワクチンの接種履歴をMySOSで表示できるよう，VRSシステムとの連携を図るべきだと思う。おそらく，1企業のソフトに個人情報が管理される危険性を危惧しているのではないかと思われるが，すでにおそらく何万人もの人がパスポート（旅券）情報と紐付けてインストールしているはずである。そこの確認をした上で，連携をとって，ワクチン接種情報が表示されるようにバージョンアップを図ってもらうことを提案したい。
