jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

スポーツ=身体を動かすことは、麻薬

NHK 朝の連続テレビ小説「おかえりモネ」の8/5放送での菅沼先生(坂口健太郎)のセリフ「あなたのお陰で助かりましたという言葉は、麻薬です」は深い意味を持っている。

 しかし単純に喜びを感じることは他にもいろいろある。スポーツに代表されるが、とにかく身体を動かすことはヒトを含めた動物には喜びの素のようである。1日中寝ている我が家のイヌたちも、散歩に誘うと跳び上がって喜ぶ。まあ、リードを付けると途端に動きが鈍くなるが。

 オリンピック競技は、ヒトの身体能力の限界への挑戦である。競技する本人もアドレナリンを噴出させて極限に挑戦し、達成した喜びはまさに王者であり、世界一である。

 この競技を観戦する観客もまた、極限への挑戦を目の当たりにして、自分と同化して追体験することで、感動と歓喜を共有するのである。

 オリンピック期間、緊急事態宣言は拡大したにも関わらずCOVID -19感染も拡大した。おそらく競技をまったく見ないというのは、テレビのワイドショーで突っ張っている社会学者ぐらいのものだろう。もちろん、勝って喜ぶ人だけでなく残念がるという感情のダイバーシティまでは否定しない。

 この運動が好きだという本質的な性質,そして誰よりも前に出たいという生き物の本質により、あらゆる規制は無に帰してしまったということだろう。COVID-19ウイルスは,こうしたヒトの性質まで読んで増殖パターンを構築しているのかもしれない。

 オリンピック参加選手の感染確認者が少ないのは,もちろん事前のワクチン接種が功を奏しているからだと思う。運動によって放出されるアドレナリンや幸福ホルモン オキシトシンなどさまざまな物質が,ヒトや動物にとっての麻薬であると同時に,COVID-19ウイルス拡散抑制につながるといいのだが,そこまでは都合よく行かないみたいである。ただ,運動を続けることで基礎体力を維持し,一般的な抵抗力を上げる,心肺能力を上げる,などによって,最後の段階で優位性が出てくるかもしれない。

 筆者の場合,朝夕の通勤があるとそこだけで8000歩は歩いている。あとは社内でうろうろしているだけだが,1日が終わると1万歩はほぼクリアしている。一方,テレワークで自宅にいる場合,歩数をカウントするスマホも机上に置いたままなので,イヌの散歩で2500歩ぐらいカウントできればいいところである。しかもダラダラと,あるいはほぼ立ち止まってしまうような散歩なので,運動にはなっていない。

 テレワーク疲れ,などと報道されているが,本当に疲れてしまったのはオンライン授業を余儀なくされた学校の先生と生徒,学生ではないだろうか。COVID-19対応ワクチンの接種は,正直言って一種の“賭け”である。基礎疾患がある人でも副反応がほとんどなかった人もいれば,健康そのものだった人が重篤アナフィラキシーを起こしたケースもある。高齢者枠だった筆者は個人の判断で個人で接種に臨み,その後の対応もすべて個人の責任で行動した。正直これは恐ろしいことである。「同意書にサインしたんだから,死んでも医者に文句は言わない」という手術同意書みたいな覚悟が必要だった。接種翌日に休みを取ることについても,会社に自己申告しなければならなかった。

 一方で幸いなことに,企業や大学での職域接種という場が提供されるようになったことは,ある意味で望ましい。仲間がお互いに声を掛け合いながら接種をしたり,その後のサポートを仲間同士で行ったり,また企業や大学がサポートを提供する体制も整えることができる。これをプラスと考えて,ワクチン接種を進めて,リアルな学習環境を取り戻せる日が来年2022にも来ることを祈っている。