jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

菅政権は,COVID-19対応では失敗

日本が経済で世界をリードしていたときは,日本の政治家の誰が政権を取っても大差なかった。G7でもおそらく,ちやほやされていたろうし,「日本はカネさえ出していれば」世界の中で存在感があった。

 2000年を越えた21世紀,日本の経済は停滞し,製造業は韓国,台湾を経て中国中心に変わり,インターネットもPCもすべて海外がプラットフォームを握った。部品供給のための半導体や液晶パネルも,すべて東南アジアに奪われた。唯一,経済を支えていたクルマ産業も,自動運転はgoogleや中国に,電気自動車はテスラと中国に,中心が移った。あとは,水素発電で世界に貢献するしかないと筆者は見ている 水素燃焼発電をメインエネルギーとする提案 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/8/10。

 世界を相手にした世渡りで才能を発揮した安倍晋三元首相が,持病の腸炎で入院したのを機に,後を継いだのが安倍政権で官房長官を任されていた菅義偉現首相である。すでに安倍政権においてもCOVID-19対策は失策を重ねていた。2019年末の中国武漢での感染開始から,2020年1月の豪華客船ロイヤル・プリンセス号での感染拡大抑制の失敗と,乗客の全世界への自由移動のよる世界的な感染拡大を招いた。日本の空港での水際作戦も失敗し,全国への感染拡大を招いてしまった。

 官房長官としての調整力と,二階俊博自由民主党幹事長の実力により,政権が誕生したが,国内調整能力はともかく,海外の首脳陣と渡り合う実力はなかったのではないか。たまたま,アメリカがトランプ氏からバイデン氏に同時期に政権交代があったから良かったものの,トランプ氏とやり合うことはできなかったろう。同時に,ロシアのプーチン大統領,中国の習近平国家主席や,北朝鮮金正恩主席,韓国のムン・ジェイン(文在寅)大統領などと,交渉したという話をほとんど聞かない。オリンピックでも最終的にこれらの要人が来日することはなかった。外交手腕は残念ながらほぼゼロだった。これがCOVID-19対応ワクチンの交渉の遅れを招いた。日本国内での開発に期待した向きもあったが,資金供与はほとんどなかった。

 まだまだ,COVID-19対応ワクチンの大量輸入による確保が,国民の生命を守るための最優先課題である。同時に,自衛隊による野戦病院建設の加速が必要である。筆者は,“この”人に立ち上がってもらいたいと思うのである。