jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

パンダ命名に違和感

上野動物園に双子のジャイアントパンダが生まれたのが2021/6/24。当初,性別不明だったが,オス1匹,メス1匹と判明,名前が募集されていたが,このたび名前が決まった。オスは暁暁(シャオシャオ),メスは蕾蕾(レイレイ)だという。

 2017年に香香’(シャンシャン)が生まれたときは,それほど違和感を感じなかったのだが,今回は非常に変な感じである。

 まず,読み方。音は,故郷である中国語に合わせてある。これは日本のパンダ第1号である康康(カンカン),蘭蘭(ランラン)以来の伝統のようである。

 当初,この名前の響きは非常に心地よかった。蘭という漢字も日本人には馴染みがあった。康をカンと読むことはほぼできないが,カンカンという言葉の響きは日本人には違和感はなかった。

 その後は,歓歓(ホァンホァン),飛飛(フェイフェイ),シュアンシュアンなど,いかにも中国読みという名前が続いたようだ。漢字も読みもなかなか厳しいものだある。シャンシャンも日本人にとっては響きがいい。漢字もイメージが良く,覚えやすい。

 ところが今回の2匹は,暁暁(シャオシャオ)と蕾蕾(レイレイ)。漢字を読むと「ギョウギョウ」だし,「蕾」はツボミだが,ツボミともレイとも普通は読めない。日本人にとっては馴染みがない漢字や音である。

 ジャイアントパンダは,中国と日本の間の政治的な道具にされているのは明白である。シャンシャンを含めて,2歳になると中国に返還することが条件になっている。命名に際して,中国側の意向が強く働いているのを感じる。暁暁は「夜明けの光が差し、明るくなる」,蕾蕾は「つぼみから美しい花が咲き、未来へつながっていく」と意味づけされているが,いかにも後付けの感がある。

 和歌山のアドベンチャーワールドのパンダは,所在地の白浜市の「浜」の字を1文字入れている。読み方も日本の漢字読みである(良浜=ラウヒンは少し読みが違うが)。

中国の影響から逃れているような気がする。

 上野動物園は,東京動物園協会の傘下にある。東京動物園協会は,東京都の傘下にある。要は,公務員が運営している組織であり,ルールを外れることができない。パンダの命名も一般公募されているが,ほぼ出来レースで予め決まっているのではないかと思われる。一般人が「シャオシャオ」などという命名をするはずがない。付けるとすると,それこそ「ノンノン」だの「アンアン」だの「アイアイ」だの「キャンキャン」だの「ケイケイ」だの「ユウユウ」だの,かわいい名前が付けられると思われる。

 中国からの指示,官僚としての完璧な仕事があったように思われる。動物園動物で人気第1位のジャイアントパンダが,政治交渉の道具に使われているかと思うと,嫌な気持ちになる。中国の言いなりになっているのも気に入らない。

 いい加減に,「客寄せパンダ」の役目から外してあげないと,何も知らないパンダ自身も,何も知らないパンダファン,そして純粋にパンダが好きな子どもたちが可愛そうである。こういうところが,政治の嫌いなところである。