jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

傘のおちょこ

今日は、強い低気圧が太平洋に抜けた後に強い北風が吹いている。本降りではないが、雨も降っている。こういう時に、傘がおちょこになりやすい。

 しかし、筆者は長年、傘をおちょこにした経験がない。テレビではおちょこの場面がよく放送されるので、不思議な気持ちなのである。

 もちろん、台風のような超強風で傘をおちょこにしない自信はない。あまり強い風の場合は、濡れることを覚悟して傘は畳んで避難すべきである。これは自分の身を守るための判断である。

 傘がおちょこになるのは、傘の正面以外から風が来ることで、裏側からあおられて裏返る。したがって、常に風の吹く方向に傘を向ければ、おちょこになることはない。真正面の風であれば、傘に破れや縫い目のホツレさえなければ、今のガラス繊維強化骨ならおそらく台風級の風でも耐えることができる。

 しかし、風が後ろに回ったら、弱い風でもおちょこになってしまう。そういう構造なのである。

 ならば、常に風に向かって傘の方向を変え続けることである。

 筆者は、中学生の3年間、剣道部にいた。弱くて、試合に出ては開始早々に一本負けしていた。しかし、指導の先生がなかなかの方で、楽しかった。剣道はうまくならなかったが、この傘さばきは先生から伝授されたものである。常に相手の動きん読み、それに先んじて動く。まさに剣道の極意だと思うのである。

 都会に出てきて、厄介なのがビル風である。建物が切れるところは、必ず風向が変わる。時にはぐるっと回ることもある。

 これに対処するか、あるいはあっさりあきらめて傘をすぼめるかの判断も、一瞬である。

 傘のことを考えると、一度こわれるとなかなか修理しても元の性能を発揮しない。したがって、時には濡れることもあきらめてすぼめる判断は必要である。