通勤にデイパックを使う人が増えている。その持ち方で背負いうことが問題視され、腹に背負うという異常な状態が続いているのだが、そもそも、荷物の量が以前に比べて増えていないだろうか。
かつて筆者もビジネスバッグで通勤していた。原稿の執筆のためにパソコンを持ち歩いていたので、他の人より量は多かったと思う。それでも、厚さ10cmぐらいには収まっていたと思う。ビジネスバッグのサイズ内である。
ところが、デイパックはその厚みの制限がないので、いくらでも膨れ上がる。また、ビジネスバッグモドキの四角いリュックでも、厚さが20cm以上に膨れ上がるモノが増えている。
正直、「いったい何を持ち歩いているのだろう」と思ってしまう。
弁当、パソコン、1冊の本以外になにがあるだろう。
昔は、新聞だけ、あるいは週刊誌だけ片手に持って通勤する人がほとんどだった。筆者のようにパソコンを持ち歩く人などいなかった。今は、スマホで十分な執筆ができるので、筆者が持ち歩いているのは弁当とメモぐらいである。
資格試験の問題集だろうか、と考えたりするが、まったく予想がつかない。
学生、生徒ならともかく、とにかくランドセル並みの厚さのバッグを、しかも肥満で出っ張ったお腹の高い位置に背負って、漫然とスマホゲームに没頭している姿を見ると、やはり日本の将来し暗いと思えてならない。