jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

テレワークデスク&ベッドを提案するはずだったが・・・

筆者の育った家は,昔ながらの和式住宅だった。決して金持ちでもない普通のサラリーマンの家だが,今の我が家の規模から考えると,信じられないぐらい大きな家だった。家の中央には廊下があり,玄関と勝手口があり,そして畑が作れるほどの庭もあった。給料はオヤジよりもはるかに稼いでいるはずなんだがな,と思いつつ,見果てぬ夢である。

 当然のように,ほぼ全室が畳敷きの和室だった。寝る時は布団。羽毛布団もエアコンもない時代で,寝る時は寒かった。

 今の我が家も和室中心だが,筆者のいる納戸兼の小部屋は,板張りである。ここでベッド生活を,しかも目の高さぐらいのハイルーフベッドが憧れだった。子供用の学習机を家具店に見に行ったときも,2段ベッドやハイルーフベッドのコーナーを見ていた。ベッドの下のスペースに机を置いて,基地のように使うことをイメージして,子供にも勧めたり,母親に打診したりしたが,何しろ床面積の狭い家なので却下され続けていた。

 しかし,実は我が家は今時の高断熱高密閉住宅ではなく,夏は暑く冬は寒い。床から少しでも離れたいと思って,折りたたみ式のベッドを導入。これはこれで,掛け布団も一緒に折りたたんで壁に寄せられるので快適である。ただ,毎日畳んだり広げたりを繰り返すのがやや面倒だった。

 そこで思い切って,ハイルーフベッドを買おうと計画し,実際に注文もしたのだが,冷静になって考え直して,「私の部屋には大きすぎる」と改めて思って,キャンセルしてしまった。大きさ的には十分入るのだが,余裕スペースがなくなってしまうのである。

 また,ハイルーフベッドは地震対策にもなると考えていた。筆者の部屋は,モノを積み上げてあるので,おそらく大きな地震が来たら全部上から崩れ落ちるのだが,寝ている時にちょうど頭の上にもダンボール箱が落ちてくる感じになる。ハイルーフベッドで高さ150cmぐらいのところにいれば,上からモノが落ちてくる心配はない,と考えてこの方が安全ではないかと考えたのである。

 しかしよく考えてみると,ハイルーフベッドの上で寝ていて地震が起きたら,果たしてベッドがひっくり返ることはないか,自分は安全にいられるか,と考えたときに,不安の方が大きくなったのである。

 ハイルーフベッドを導入し,その下にデスクを置き,周囲にカーテンを巡らせることで,テレワーク用の“基地”あるいは“コックピット”ができるはずだったのだが,残念ながら実現しなかった。

 実はこの基地ができたら,さらに改造して「防音型テレワーク基地」を提案する予定だった。周囲にさらに板を貼り付け,音が漏れないようにすれば,機密性の高い仕事でもテレワークに堪えられる環境を提案するはずだったのである。

 実際,防音型の時間貸しテレワークボックスは駅を中心にあちこちにできつつあるが,正直,そんなところで1時間や2時間で集中して仕事ができるかと言えば疑問である。自宅で完全に家の環境と切り離した空間で仕事をすることを,できれば提案し,アピールしたかった。

 自宅用のテレワークボックスも販売されているが,だいたい10万円はかかる。もう少し安く,3万円ぐらいでできれば,企業側からもテレワークの推奨ができるのではないかと思うのである。ちなみに,今回のハイルーフベッドは,定価税込みで2万5000円と格安だった。あとは防音カーテンに5000円ぐらいかけて,実現できるのではないかと考えたのである。カーテンを使えば,背景をほぼ均一にでき,zoomなどでのコクピット化が容易でもあると考えている。 

 このコクピット化をイメージして,部屋のモノや棚を少し移動させた。もう少し断捨離すれば,再度,導入を考えてもいいかなと思いつつある。