jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

燃焼直後にCO2吸収--セラミックや液体などでオンサイトで吸収し,分離して貯蔵する技術を

二酸化炭素は水に溶けやすいと,小学校の理科で習った。試験管の中で物を燃やしたあと,その試験管を水面に立てると,水面が上がっていく。燃焼で酸素が二酸化炭素に置き換わり,これが水に溶けたために,水面が上がった。

 100ccの水に,二酸化炭素の気体にして75ccが溶けるという。いわゆる炭酸水である。飲用の炭酸水には,圧力をかけることでだいたいその3倍ぐらいの二酸化炭素が溶け込むという。システムとしては,液体に溶かして移動させる方が楽かもしれないが,これを固定するのは難しいかもしれない。

 一方,セラミックなどの多孔質材料も,二酸化炭素をかなり吸着する。

 このことを利用して,ボイラーなどの燃焼排気の中から二酸化炭素を吸着して外に漏らさないという技術は,すでに2000年ごろには開発されている。おそらく,多くの火力発電所では稼働しているのではないか。

 この分野でも,日本の技術開発は進んでいるはずだが,それでも火力発電所はやり玉に挙げられるのだろうか。

 排気ガスの中には,二酸化炭素のほか,窒素酸化物NOx,スス(炭素の燃えカス)なども多く含まれている。どこまで回収できるのかわからないし,大型ボイラなどはすでに回収装置が付けられている。これをもっと使えないか。

 クルマのマフラーには,不燃燃料を完全燃焼させるためにセラミックのハニカムフィルタが使われているが,さらにセラミック多孔質に二酸化炭素を吸着させるなど,とにかく燃焼機器の出口でCO2もできるだけ回収する方法を進める必要がないだろうか。