筆者が高齢者の仲間入りして3ヶ月。自分が高齢者であるという意識の中で、若い人にとって老害と思えることにいくつも気がついた。
まず、COVID-19対応のズサンさである。年を取ると残念ながら呼吸器系も弱くなる。普段でも痰が絡みやすいし、それを吐き出す力も弱くなる。風邪でもないし、ましてCOVID-19でもないが、とにかくマスク着用がいい加減だし、咳くしゃみエチケットもしない。
次に、ハラスメントである。高齢者は脳の前頭葉が衰え、感情のコントロールができなくなる。思ったことがすぐに口をついて出てしまう。高齢者によるパワーハラスメントやジジイによるセクハラなどが止まらない。筆者も含めてもう戦後世代が高齢者の半分になっているのだが、貧相な発想の戦前戦中派と何ら変わりのないハラスメント発言が繰り返される。電車内でもだいたい酔っぱらって大声をあげているのはジジイである。相手をさせられている若手は、注意することもできず、気の毒なことである。まさにパワーハラスメントである。
そして、シルバーシートでの権利主張も激しい。ギリギリに乗って来て、高齢者権利を主張されても、それはちょっと違うのではないかと思ってしまう。今の日本を支え、次の日本を支える若者にまず譲り、その上で、サポートしてくれる場合にこれを受け入れるといった謙虚さが必要と思うのである。しかし、これも前頭葉の衰えによるコントロール不能が原因かもしれない。
もっとも、かつての定年後も結構幅を利かせている高齢者が多い。給料はカットされるので不満を抱えながら、会社の経営に関わって大きな顔をする。若者に昔自慢をする。相手をさせられる側はたまったものではない。おまけに他人の忠告を聞く耳を持たない。すべて「老害」である。
日本経済の立て直しを若者に頼みたいところだが、エンタメ系やオンライン大道芸人ばかりで、はなはだ心もとない。