jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

権力,金力の暴走--国同士の兄弟ゲンカを止める方法はないものか

「世界は一家,人類はみな兄弟」というのは,ある財団の標語である。平和な世界を目指して活動をしている。資金がギャンブルの収益金というのが,筆者にとっては抵抗があるところだが,志は立派であり,1つの理想形かなと思っていた。

 仮に,世界全体が1つの家族だとして,残念ながらなかなか仲のいい兄弟にはなれないようである。実際の家庭でも,兄弟同士で性格も違えば頭の良し悪しも違う。進む学校も違えば,選ぶ仕事も違う。同じ家に住んで同じように成長しても,人生も異なる。

 何が原因がわからないが,兄弟ゲンカもある。最後には理解しあえる場合もあるが,遺恨を引きずったまま一生を過ごすこともある。血がつながっているだけに,関係をなくすこともできない。

 仕事上や友人同士の信頼関係と同様,いったん話がこじれると,いつまでも尾を引くのも兄弟である。厄介である。

 国と国の関係も,兄弟ゲンカみたいなものかもしれない。どんなに頑張っても成績では勝てず,運動なら得意だがそれで生計を立てるほどではなく,不満や不信がどんどん膨らんで,最後はケンカをして決別する。しかし肉親だけに完全に決別ができない。この関係を修復するのは容易ではない。

 長男と次男は因縁の対決が続いている(どちらが長男か次男かはわからないが)。三男の日本は優柔不断。一時期は羽振りがよく,みんなが注目したが,いつの間にか落ち目になって,誰も言うことを聞かなくなった。身体が大きいだけだった九男は選択と集中で手先も器用になり,財力も付けて,さらに資産もすべて独り占めしようとしている。ほとんど末っ子に近く,みんなから相手にもされなかったヤンチャ坊主は,目立ちたい一心で花火やら爆竹を鳴らし続けていたが,いつのまにか殺傷力のある武器を手に入れ,自己主張をさらにエスカレートしている。

 兄弟ゲンカも,エスカレートすると刃傷沙汰になることがあるように,国同士の兄弟ゲンカも,もうギリギリのところまで来ている。

 かつての長男・次男の争いは,それなりに話し合いで解決しようという知恵があった。最後の一線は譲れないが,合意した部分もある。キツネとタヌキの化かし合いのような駆け引きもあるが,その結果,科学技術が進展したというプラスの副産物もあった。

 しかし,九男も末っ子も,主義主張が異なるため,他人の話を聞く耳を持たない。一種の自己愛宗教みたいなものかもしれない。もし宗教的な思想なら,洗脳されているのと同じなので,話し合いでの解決はほぼ可能性がない。トップが仮に入れ替わっても,次から次へとクローンが入れ替わるだけのようである。

 九男は,エネルギー問題でスネに傷を持つ。ものづくりの力も財力も,二酸化炭素を大量に排出する石炭に頼っている。お仕置きとして,すべての石炭火力発電所の使用をただちに止めさせてはどうだろうか。ただ,世界でニーズの高い太陽電池パネルの生産も止まってしまう。太陽電池に代わる代替エネルギーとしては風力発電地熱発電しかない。そこでできた電力を水素生産に使い,水素燃焼発電を次のメインエネルギーとするシナリオを,日本が中心となって遂行することができれば,三男日本もまた注目される。COP21や国連も明確な指針を出して進める必要がある。しかし,九男は基本的に単一言語であり,他国との交渉がスムーズに進むかどうかは不明である。

 一方の末っ子は,ミサイルと核兵器を中心とした武器の開発を集中選択したことで,国民の大部分は貧困にあえいでいるはずだが,言い方は悪いが「芸をすればご褒美がもらえる」ような仕組みで国民をコントロールしている。同じ言語を使う隣国が,よりよい条件を提示できれば軟化する可能性はあるが,カリスマ性に圧倒的に欠けているのが問題である。

 2022年1月のわずか2週間の間に4回ものミサイル発射実験を繰り返している。そのうち2回は極超音速ミサイルで,レーダーで捕捉しにくい低空を高速で飛翔する。正直言って,もう手の打ちようがないところまで来てしまった。理屈が通らない,話し合いの場に乗らない,そういう相手に対してどう対応すればいいのか。同国上空に監視用無人偵察機を常時飛ばし,先制攻撃による一次破壊,その後の反撃にタイミングをとらえて二次破壊,速やかな司令部の拘束を図る作戦を考えた方がいいかもしれない。

 地球全体が環境や健康の面で破滅の危機に直面しているこの時代に,他国の大規模な破壊を意図した武器を開発し続けているのは,もはや地球人として受け入れがたい,という意志を早期に伝えて対処するべき段階に来ているように思われる。無差別犯罪の未遂段階に入っており,被害者(国)を出す前に対処しなければならない。いかなる事情があれ,無差別犯罪は許せない--交通事故も同様 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/1/15。長男が,もう1つの人格に入れ替わる前に・・。