jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

開会式演出で評価されること--省エネ,早い選手入場,観客席からの観戦を評価【追記】超大型床面LEDディスプレイ

北京冬期オリンピック--明日2022/2/4が開会式とは思えないほどの不気味な静けさ - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/2/3 と書いた。その翌日,日本時間で21時(現地時間20時)に開会式が行われた。

 筆者の予想に反して,前半の細かいディスプレイワークの後は,比較的シンプルだった。驚いたのは,聖火リレーのトーチを設置して聖火として燃やし続けるという演出である。エネルギー消費に配慮したのだろうか。また,東京オリンピック2020で登場させたマルチドローンによる空中描画は実施されなかった。気温が氷点下での開催のため,最悪,吹雪になることを配慮したからだろうか。むしろ,花火によって空中に文字を描き出す精度の高さは驚きだった。

 筆者がもう1つ評価したいのは,選手入場のタイミングである。東京オリンピック2020のときのブログ 開会式演出で惜しかったこと - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2021/7/24 にも書いたが,オープニングのプレゼンテーションが延々と続けられる間,選手が会場裏でずっと待っているのはおかしい。北京冬期オリンピックでは,開始時のプレゼンテーションが20分で,早い段階で選手が入場。そして観客席に移動して,後半のプレゼンテーションを高い視点から見ることができるという配慮があった。気温が低いために早めの進行にした部分もあるが,2つの配慮は非常に評価できる。これを東京オリンピック2020でなぜできなかったのかが,今さらながら配慮が足りなかったと思える。恥ずかしい。

 床全体がディスプレイになっていた。2008年の夏期オリンピックでは,LEDディスプレイでドットが見える仕様だったが,今回は画像の切れ目もなかった。不自然な影がなかったので,上からのプロジェクションではないように思ったがどういう仕組みだったのだろうか。

【追記】床面全体が,超大型のLEDディスプレイらしい。https://m.weibo.cn/status/4733279040707454? 。BOEテクノロジーグループのディスプレイ技術で,翻訳すると,「全体の面積は10,393平方メートル。複数の8K解像度の画面融合技術を採用し、超大規模な光学補正アルゴリズムピクセル単位の光学補正を行う。コントラスト比は100,000:1。リフレッシュレートは3,840Hz。画素数は,29,900x15,096」だという。単純計算すると,1個の画素が約5mm×5mm。LEDの個数は約4億5,000万個ということになる。世界最大のディスプレイということになるだろう。