何でもかんでも、スマホアプリになる世の中である。スマホ1台を持ち歩けば何でもできる半面、スマホを忘れたり、スマホの充電が切れたら何もできなくなる。
もともとはICカードで使っていたものを,スマホアプリをインストールし,NFC 機能を使ってタッチで認識させようとして、少し問題があったので報告したい。ただし、これは筆者の使い方の誤りかもしれない。
厄介なのではないかと思うのが、交通系カードとアプリの競合である。例えば、筆者の場合、Pasmo 定期券カードを持っている。通常は、スマホケースのボケットにこの定期券カードを差し込んであり、スマホごと改札機にタッチすればよかった。実はずっとこの方法で使ってきた。
ところが、長引くコロナ禍で定期券の継続能力が切れてしまったので、新たに1枚、定期券カードを作成した。以前の定期券カードにはチャージされているので、これを使い切らないと返却してもデポジットが返ってこないと聞き、定期券範囲は新しいカード、その他の区間は古いカード、と使い分ける必要があった。このためには、2枚のカードを重ねて収納していると当然認識の誤りが出てくるので、面倒だがいちいちケースから取り出して使っている。
一方で、モバイルPasmoというスマホアプリがある。新たに作った定期券カードをそのままアプリに機能を移すこともできる。しかも、スマホの通信機能を使ってオートチャージもできる。これは便利、と思って早速インストールした。
ところが、最初に書いたように、スマホのバッテリーが無くなったら、アプリは使えなくなる。チャージしたカードで通常の乗車をするなら、乗る前なら小銭で切符を買えばいいだけなので問題ない。アプリて入場して降りる時にバッテリーが無くなっていたら、これも面倒である。何となく、こういう場合は駅の窓口で充電して説明できるかと思うが、それも厄介である。
そこで、定期券カードはそのままカードとして使い、もう1枚のチャージ用として、スマホアプリを使うことを考えて、モバイルPasmo アプリをダウンロードしてインストールしたのである。
ここで問題が起きた。定期券カードをスマホケースに入れて、スマホごと改札機にタッチしたところ、二重競合が起きてしまったのである。これは考えれば当たり前だと思って、とりあえずチャージしていないモバイルPasmo アプリをスマホからアンインストールした。
普通に考えれば、これでカードの競合は無くなるはずなのだが、筆者の場合、定期券カードをスマホケースに入れてスマホごとタッチすると、複数カード競合が起きてしまうのである。
カード2枚を持っていれば、競合は起こることは予想される。しかし、カードとアプリを二重に持つ場合も同じように競合するので、提示の方法の工夫か必要である。つまり、カードはスマホケースに入れてはダメということになる。
IDカードとIDアプリ、楽天カードと楽天アプリなども、競合するだろう。いずれも、クレジットカードとして使うためには物理的なカードが必要なので、カードは財布に入れるなどの運用が必要である。
結局、スマホで何でもできるのだが、いちいち電源を入れて、パスワードを入れて、アプリを起動して、QR コードやバーコードを表示させ、さらに提携ポイント用のアプリを起動して、というのをレジ前で延々と続けるのが、とても非人間的な行動に思えてくるのである。
ということで、筆者はスマホ決済はPayPayに一本化し、ポイントカードはTカードでそのままクレジットカード払いにまとめるようにしている。
世の中でメジャーなカードとして、docomoのIDカードがある。どこでも使えそうだ、という意味で、嫌いなドコモ系なのだが、登録発行を依頼した。その顛末はまた別の機会にまとめるが、最悪なのは、チャージができるネット銀行が超マイナー行しかないことである。ホームページを見ると、大手2行は使えるはずだが、アブリに選択肢が出てこない。今さらだが、ちょっとおかしいのではないかと思っている。