筆者は雨が嫌いである。雨が降ると気分が落ち込むということではなく,ただ濡れるのが嫌なのである。
傘もどんどん大型化して現在は70cmというのを愛用している。さすがにこれ以上のサイズのものを使用するとすれ違うときに傘が確実にぶつかるので遠慮している。それでも濡れてしまう。傘をさす角度や身体からの距離などをいろいろ試すのだが,背中のデイパックや膝から下が必ずといっていいほど濡れてしまうのである。
最近はようやく,息子がクルマで送り迎えをしてくれるようになり,気を利かせてくれることも増えたが,いちおうカバンには非常用のレインコートとバッグカバーを入れてある。ゲリラ豪雨が頻繁に起きた時期に準備したものだが,そういえばその後,ゲリラ豪雨をほとんど聞かなくなった。あれは何だったのだろうか。現在は線状降水帯がもっぱらである。
先日,傘を持たずに出かけた娘に傘を持って駅に行った。レインコートを着て自転車で行ったのだが,厄介な現象に2つ遭遇した。1つは,レインコートのフードが風にあおられて脱げてしまうこと,もう1つはレインズボンの防水が効かなかったことである。
レインコートもいろいろと探しているのだが,納得のいくものは少ない。上着だけのレインコートは,街でも着られるようなオシャレなものか非常用のビニール製の携帯レインコートぐらい。あるいはポンチョ型で頭から被るタイプのものが多い。
一方,上下セットのレインコートは雨の中の作業用に1つほしいのだが,これもいろいろありすぎてピンと来ない。台風や大雨の際の家周りの点検や整理作業の際に必要と考えている。多くは上着の丈が腰ぐらいまでなので,ズボンと組み合わせて使うことが前提となっている。筆者の場合,上着だけで使いたいことが多く,これを兼用できるレインコートを探しているというわけである。
また,とにかく濡れたくないので性能的にも防水性は絶対にほしい。単なる撥水加工では強い雨だと染み込んでくる。かといってビニール製だと耐久性に問題があるのは経験済みである。いざ使おうとすると使い物にならなかったりするからである。
現在使っているのは,DIYショップで購入した上着タイプのレインコートである。色は紺で,形はビジネスコート風のスッキリしたものである。裏にゴム引きがしてあり,耐水性は抜群。前ボタンも二重になっており,よほどの台風でもないかぎり雨の侵入は防げそうである。フードも同様に裏のゴム引きがあり,頭も濡れない。雨のときのイヌの散歩時に主に使用していて,問題は感じていなかった。
しかし,自転車に乗って困ったのが,フードの問題と,同様の性能を持ったズボンがないことである。
フードも紐を引けばいいのだが,それだと顔が濡れてしまう。レインバイザーを買うという手もあるようだが,常に自転車を使うこともないので,買うことはないと考える。またズボンも別途購入すればいいのだが,これも一時的な使用なので迷っているところである。いちおう,非常用のビニールのズボンは持っているのだが,現在どこにしまい込んだのか行方不明である。
そろそろクルマも寿命が来ているが,次に購入する余裕もない。電動自転車はあるので,これをもう少し利用したり,さらに低速モビリティーなども検討しなければならないのかもしれないが,いずれにしてもレインコートは必要かもしれない。探索の旅は続く(しかし,低速モビリティーや1人用電動自動車,キャノピーなどに,屋根があってもドアがオプションだったり,ビニールのペラペラだったりで,雨や冬場を想定していないのがいつも不思議である。手軽に格好良く乗れる低速モビリティーを老人に安く提供してもらいたいものである,と密かに考えている)。