jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

「詐欺家族」「万引き家族」は日本だけ--これが海外からはエキゾチックに見えるのか

海外で事件と言えば、銃を使った無差別殺人や叩き壊しなどの暴徒化事件、身代金目当ての誘拐が頭に浮かぶ。物騒だが、特別な犯人が起こすというイメージである。だいたいが人種差別や貧困が原因かなと感じる。

   一方、日本の事件は、陰湿極まりない。年寄りを狙ったオレオレ詐欺補助金を狙った詐欺、そして万引きである。イジメで自殺に追い込まれる事件も後を絶たない。

   しかも、事件を起こすのが、ごく普通の日本人であることも、驚きである。自分のすぐ周りで「あの人がまさか」ということが多い。さらに、警察官、裁判官、弁護士などの専門職や教員、公務員、銀行関係者など、秩序を守っているはずの人物が犯行に及ぶ。

   新型コロナウイルスによる給付金詐欺が3件も続けさまに起きた。前回は厚生労働省の若手エリート官僚で、今回は国税局の若手職員である。いずれも20代。せっかくの学歴もキャリアも社会的信頼も、こんなに若くして無くしてしまうとは、親は悲しむと思うのである。

   ところが今度は詐欺を家族で働くケースが出てきた。子どもも子どもだし、逃走している主犯の親も、ずいぶん裕福な暮らしをしているそうだ。それが詐欺仕事で稼いだとすれば、なんともフォローのしようがない。

   オレオレ詐欺のグループも多くは若い人たちが主宰している。割のいいアルバイト

としてアプローチしたマジメな若者が引き込まれて、悪の道から抜け出せなくなる。筆者の子どもたちも学生でアルバイトをしているが、家庭教師や塾講師はいいとしても、飲食店辺りも心配である。使い捨て以上の何物でもないからである。

   製造業が斜陽で外貨を稼げる職業がなくなりつつあるので、多くの仕事が内需向けとなっている。食料の自給率も低く、またエネルギーの自給率も低い。円安で海外への支払いばかり増え、国民 総生産は下がる一方である。家庭貧困が増し、所得格差も拡大し、教育の機会均等も怪しい。親が病気で働けなくなり、これを子どもが養うヤングケアラー問題も深刻である。

   貧困の先にある万引きも、日本独特な犯罪である。ただ、貧困が原因ではない精神の病による万引きも多く、事態はさらに深刻である。

   映画監督の是枝裕和氏が2018年,「万引き家族」でパルム・ドールを受賞したが、筆者はこれを題材として喜んで賞を受ける神経が信じられない。ならば題材が提供された「詐欺家族」を次の作品にすればいい。海外の常識からすれば、この日本の異常な犯罪が単に「エキゾチック」に映って票を入れただけである。妖怪のアニメが受けるのも、サムライの映画が受けるのも、単に異常な社会に対する好奇心だけであると思うのである。

  まったく情けない国になったものである。

 若い人が,汗水を流してでも楽しく働いて収入も得られる仕事を作らなければならない。そして海外にも輸出できるものとして,やはり期待されるのは農水産業の機械化,企業化によるコンスタントな生産と収入が得られる産業を作らなければならない。天候に左右されず,IT化によって不作や不漁のない,付加価値が高くて海外にも輸出して外貨を稼げる産業として,IT農水産業を拡大させる必要があるだろう。また,水素関連エネルギー分野も,集中して他国に先行して実用化することで,雇用と輸出による外貨獲得が期待できる。もたもたしていては,ドイツやカナダがあっという間に世界を席巻してしまうだろう。

 この産業切り替えができなければ,日本は消えてしまうだろう。現在,詐欺や万引き,ゲーム,Youtubeデイトレーディング,そして将来的にカジノなどにのめり込んで行けば,吹けば飛ぶような国になるだろう。