jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

結局、肺炎は治せない--脳の研究もまだまだ

2022/6/13、日本全国の1日の新型コロナウイルス感染確認者数が1000人を切った。筆者は隠れ感染者、無症状感染者の数が入っていないと判断しているが確かにワクチン接種の効果である集団免疫が獲得されつつあるとも思っている。症状が出ても、風邪だと偽って、数日後にはほぼ回復する。実際の感染者数はこの数倍はあると思っている。

   問題は、死亡者数が相変わらず20から30人で継続していることである。

   全国でも、重症病棟で闘病している方は60人でほとんど変わらない。残念ながら死亡者はこの重症者の中から出ていると考えられる。重症者が減らないということは、毎日20人が重症化し、重症者の20人が亡くなっているということである。

 新型コロナウイルス感染症COVID-19は,重度の肺炎を引き起こす。これが致命傷になる。しかし考えてみれば,普通の肺炎でも,致死率は極めて高い。老人の死亡で,最も多いのは「がん」によるものだが,これについで肺炎による死亡が極めて多い。モノを誤って飲み込むことで起こる誤嚥性肺炎も,別に厄介な細菌感染による肺炎ではないのだが,これを救う手段が限られている。感染症による肺炎なら,抗生物質の組み合わせが功を奏する期待はある。それでも,その組み合わせを2回,3回と変えなければ効かないこともある。薬剤耐性肺炎の場合,本当に致死率は限りなく100%に近くなる。COVID-19でも,人工呼吸器からさらにECMOに進んでも,結局回復できずに亡くなるケースが大半を占めている。オミクロン株で,感染力は強くなったが,重症化率は低くなった,というのは事実だが,感染して重症化した場合の致死率は,むしろデルタ株よりも高くなっている。とにかく罹患することは極力避けなければならないのだが,世の中は「もう掛かっても重症化することはない」という思い込みが蔓延しているように思う。決してまだ侮ってはいけないと思うのである。

 それにしても,肺炎は怖い。何しろ人は肺でしか呼吸できない。その肺が炎症を起こして酸素を吸収できなくなっているのだから,死亡する確率は極めて高いのである。

 世界中の医療において,肺炎を劇的に解消する方法はいまだにできていない。患者は息苦しい中で必死の闘病生活を送った末に,苦しんで亡くなるケースが多いのである。炎症を起こした肺を元に戻す方法の開発を進めなければならない。

 同様に,脳の病への対応も一向に改善しない。認知症は進行を遅らせる手段はいくつか開発されているが,元に戻る方法は開発されていない。

 予防のための「脳トレ」は,脳科学者が開発しているが,筆者にはただの金儲けにしか見えない。テレビに出演する暇があるのなら,もっと真剣に研究すべきだと思うのである。ほぼすべての脳科学者がタレント化している。実に嘆かわしい。それは,自分の能力のなさをさらけ出しているのと同じである,ということに気が付かないのだろうか。どうせ解決しないのだから,自分が生きている間にできるだけ金儲けをするのだ,という意思表示にしか見えない。

 筆者はとにかく,老人ホームや介護施設に入りたくない。あそこに入ったら,絶対に認知症はさらに早く進行してしまうと確信している。というのも,何の刺激もないからである。せめて音楽を掛けるとか,テレビを点けるとか,何らかの刺激を与えないと,ますます自分の世界に入ってしまうと思うのである。

 肺炎を治す方法をもっと真剣に考えてほしい。そして脳の衰えを自然に防げる生活指導をしてほしい。筆者ももうあと残りが少なくなっているのを感じる。