jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

圧縮空気をエネルギーにするアイディア各種

Webでニュースブラウズすると,いろいろなアイディアが沸いてくるし,思わぬアイディアに出会うことがあって,いい時代だなと思う。小学生のころから「発明工夫展」への参加は当たり前のようにしていたし(ただし入賞したのは,カステラの箱で作ったエレベーターぐらいだったが),夏休みの工作は大好きだった。モノづくりのコースに進んで将来は設計者,と思ったものの,学卒では現場勤務がせいぜいという実態に直面し,方向転換したが,現在でもアイディアを考えるのは好きである。

 しかし,世の中は行動力と財力がモノを言う。ちょっと思いついたことなど,すでに商品化されていることがほとんどである。アイディア商品を専門に扱うお店が一世を風靡したかと思えば,その手の商品は東急ハンズやホームセンターでもアイディア商品として手に入るようになった。さらに100円均一ショップでは,小さい改良を加えながら次々と新しい商品が並ぶ。本当に採算が取れているのか,と思うほどである。

 一方で,職人芸で工夫を凝らした品が1個何十万円といった値段がつくにもかかわらず,予約待ちで売れているという。何十年も使うから良いものをという考えはもちろん大事だが,「本当に何十年も使うのか」と自問自答するうちに,残りの人生が短いので,お金は有効に使いたいと思うのもこのごろである。

 EUが,天然ガス原子力をグリーン指定したというニュースを見つけた EUが原子力・天然ガスをグリーン認定!これって一体どういうこと?|静岡新聞アットエス (at-s.com)二酸化炭素の排出が化石エネルギーの中では少ないという意味だし,ゼロエミッションが必ずしもベストな解答ではないことも事実である。筆者が主張する水素燃焼エネルギーにしても,貯蔵する施設の維持という最大の問題と,水素の安全管理の問題がきちんとクリアされなければ,実現しないことも確かである。

 その中で,ふと「圧縮空気をエネルギーにする」ことを考えた。もともと,風船が飛ぶことからロケットが考案され,ペットボトルロケットも理科実験としてポピュラーである。たとえば,自転車のタイヤの空気を入れるような要領でボンベに手動ポンプで空気を溜め,これをロータリーエンジンなどに注入しながら走る自転車があると便利そうだ。

 「世界最速の圧縮空気駆動自転車」という記事があった(https://www.city.fukuoka.lg.jp/data/open/cnt/3/80914/1/sekaisaisokunoasshukukuukikudoujitennsha.pdf?20210226201644)福岡市立 博多工業高等学校で2021年に作られたもので,時速64kmというギネス記録になったという。ほかにも,圧搾空気で走る、無公害のモペッド | WIRED.jp 2000/4/23 など,昔から挑戦者は多数いるようだ。

 風船やペットボトルロケットの例でもわかるように,圧縮空気の欠点は持続時間が短いことである。しかも、圧力が高い時ほど、無駄に抜けてしまう傾向がある。ここをどう制御するかが、技術的なかだいと思うが、なにしろ元手はないし、場合によっては人力でポンプを動かせば「充圧」できる。排気はクリーンで、しかもほぼ安全である。

   中国で大規模な地下空気圧力施設を作っているという。逆にエネルギーが集中するとそれなりの危険性がでてくる。自転車やバイク、軽自動車クラスで実用化を目指すといいと思うのである。