jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

素材としての皮革の凄さ--耐久性が必要な部位でのアドバンテージ【追記あり】

スマートフォンを使い始めてから,気になっているのがケースである。何しろ前面がガラス製の大型液晶パネルがむき出し状態にある。タッチパネル方式なので,そういう設計にせざるをえない。

 かつてのガラケーは,液晶パネルは表示だけだったので,前にプラスチックのカバーで保護されていた。むしろ,ボタンの誤操作の方が問題だった。最初はボタンがむき出しだったが,次に買ったのはフリップカバーでボタンが隠せるモデルだった。

 スマホでは画面そのものも無防備だし,コーナーと液晶パネルの距離も短いから,落下時に角から落ちると液晶パネルにヒビが入る可能性も高い。しかも,初期のスマホにあったストラップホールは,iPhoneにならっていつの間にかなくなってしまった。正直,どうしてこういう設計が標準になってしまったのだろうと,設計者の常識を疑ってしまっていた。

 それで,結果として,液晶パネルを保護するフィルム,スマホケースのビジネスが大繁盛してしまった。個性的なケース,高性能なフィルムが次々と販売された(フィルムの中でも,ガラスフィルムが増えているのも,筆者としては不思議な現象である)。しかし毎年のように繰り返されるモデルチェンジによってサイズはどんどん大きくなり,おそらく9割以上はゴミになってしまったのではないだろうか。

 筆者は,主義としてiPhoneは使わないと決めているので,Androidのマイナーな機種ばかり使ってきた。キャリアもdocomoが嫌いなのでマイナー路線を続けている。人真似が嫌いという主義は通しているものの,困るのがこの周辺機器の少なさである。

 しかも,店頭で契約するならそこにおそらく対応ケースも販売されているはずだが,ほぼネット通販で購入しているため,ケースはあとで注文するスタイルになる。ところが,何しろマイナー機種なので,大手どころの業者で適切な価格の付属品がほとんど期待できないのが悩みではある。

通販でも,スマホケースで数万円する製品も売られている。 これを通販で買う人はいるのだろうかと思ったりする。 さすがに,手に持つものだけに,手触りから重さなど,使い勝手を評価してからでないと,とても買う気にはならない。

筆者の場合は,スマホの機種自身がマイナーなので,対応するケースも実に少ない。 現在の機種用も,樹脂系の素材の安い製品だった。 筆者が必要なのは,ストラップホールがあることである。 それ以外には特に要求はないのである。 しかし2年も使っていると,さすがにあちこちが傷んできた。 マグネットを使ってフタを固定する耳の部分が柔らかくなって外しにくくなったり,カードを入れるスロットの端が破れたりしてきた。

家族のスマホケースもかなり古くなって,買い替えるという話が出ていたので,ついでに自分用のケースも探してみることにした。 家族の要望は,つるっとした本革製,ストラップホール付き,マグネット式フタ留め付き,そして色は「赤」だった。 この条件をすべて叶える候補は以外と少なかった。 手作り工房でのカスタムメイドなら一気にOKなのだが,さすがに値段もそれなりにする。 あと何年も持つというわけではない,というのも条件の1つで,値段の安いものでいいということになった。

 するとあるショップで,iPhoneからAndroidのさまざまな機種に対応できるという製品が見つかった。 早速注文してみたが,赤と言うよりサーモンレッドの製品が届いた。 この色の好みが違ったようだが,使ってもらえることになった。

 全機種対応ということで筆者のマイナーモデルも対象になっていたので,ついでに同じケースに買い替えようかと思ったのだが,筆者の場合,これまでのマグネット式やスナップ式のフタ留めがすぐに壊れてしまう印象だったので,フタ留めのないケースを再度探してみた。

 フタ留めの代わりにフタ全体がマグネットで本体に固定できるタイプもあるが,さすがに磁気カードをカード入れに入れないとは言い切れないので,このタイプもパスした。

そして,対応機種も少なく,色のバリエーションも少なかったが,ほぼ思いどおりの本革製でストラップホール付きのスマホケースが見つかった。 当然,通販狙いの筆者でも納得いく価格で,送料無料扱いで入手した。

 結果としては,さすが本革だと思った。 特に開閉で折れ曲がる背の部分は耐久性が求められる。 樹脂製のケースではわざと折れ曲げに対応するような工夫がされているが,革の場合は特に何か手を打っているわけではなかった。 それだけ,耐久性には問題はないのだろうと思われる。 考えてみると,革のカバンも持てば持つほど味が出てくるし,革そのものが破損することはあまりない。 縫製が傷むことはあっても,これは簡単に修理ができる。

 実は,筆者は革製品に対してはあまりいい印象がない。 使ってきたのは,ベルト,財布,定期券入れ,キーホルダーなどさまざまだが,問題があるとするとまず色移りがある。 牛革は染料で染めるため,どうしても色落ちがある。 ベルトの場合はズボンに,財布の場合はポケットに,それぞれ色落ちしてきた。

 また,汗を吸いやすいのも問題である。 使い込んでいくにつれ,汗のニオイも気になってくるからである。 結局筆者は,ベルト,財布,定期券入れ,キーホルダーなどをすべて革製から布製に変えてしまった。 特に財布は,ズボンのお尻のポケットに入れるため,熱もこもってしまうので,メッシュ素材に変えているぐらいである。

 その中での久しぶりの革製品である。 胸ポケットに入れて使っているので,やはり汗は吸ってしまうだろうと思われるが,ズボンのポケットよりはマシかなと思っている。

【追記】革のスマホケースを持ち始めて,やはりその開閉に対する耐久性が高そうだなと感じている。一方,やはり汗を吸ったりすることへの懸念が払拭できなかった。

 2023年用の手帳がそろそろ販売されている。その中に,ビニールカバーのかかった手帳を見かけた。そういえば,文庫本を持ち歩くときに,革のカバーをつけたり,ビニールのカバーをつけたり,最低限でも紙のカバーをつけたりしていた。革のカバーの上にさらにビニールのカバーをかけるということはなかったが,「スマホカバーの上にビニールカバーをかければ,汗の吸いを防げるのでは」と思った。

 一方で,何か板状のものをスマホと一緒にポケットに差し込んでおけば,スマホケースが汗を直接吸うことはないとも考えた。同じ大きさのビニールの板も探してみた。

 結果として,ビニールカバー付きの手帳を購入。中身はとりあえず外して,カバーだけをスマホにかけてみたところ,ぴったりのサイズだった。革の厚みもあるので,持ち心地は悪くない。胸ポケットに入れるとやはり汗はかくが,スマホケースには染み込まない。

 欠点としては,カメラの前にこのビニールカバーが2重にかかってしまうことで,カバーをつけた状態でカメラを写すとボケてしまう。筆者にとってスマホ・カメラを使う機会は月に数回しかないので,写真を撮るときにはケースから外して使えばいいと思っている。

 また,ビニールをかけることで,反対側までめくるのが面倒になった。反対までめくる動作を繰り返すと,おそらくビニールカバーは切れてしまうだろう。この辺りの耐久性もテストしてみようと思っている。