jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

盗撮する人が増えているらしい--割の合わない犯罪をなぜ犯すのか

スマホの普及によって,盗撮が増えているらしい。実に単純だなと思う。そして実に知能が低いなと思う。

 そもそも盗撮といっても,下着を狙うのか裸体を狙うのかで敷居の高さも違う。スマホで狙えるのは,階段やエスカレーター,ショップなどで下着を狙うか,ショップで胸元を狙う程度である。正直,その程度で得られる性的満足は微々たるものである。そのために,スマホという目立つ方法で盗撮をするというリスクを犯すのは,割に合わない。

 そこでエスカレートして,スマホ以外の機器に手を出す。盗撮用の小型カメラである。これを仕掛ける先は,トイレや更衣室,銭湯などで,一般に男性は入ることはできない。そこで,建物や施設を管理できる人物が浮かんでくる。教員や警察,検事,裁判官,そして機器業者や清掃業者などである。またビルの管理人なども対象になりうる。

 一般家庭の風呂場を対象とするには,敷地内に入る必要もある。こうなると,家宅侵入の罪も加わる。ハイテク機器としてドローンを使う方法も考えられるが,あの大きなプロペラ音ではそもそも対象に近づけることも難しいし,どうみてもおかしな行動を取ることになる。市街地でドローンを飛ばすこと事態も,現状ではほぼ不可能である。

 そもそも,盗撮レベルの設置設定で求めるクオリティの画像を得ることは至難の業である。光量も十分にないし,隙間も少ない。そこまで苦労して得られた画像で満足できることは期待できないのは,考えればわかる。

 犯人の見当もつくような状況で,あえて危険を冒してまで,レベルの低い画像しか得られない。これほど割に合わない犯罪はない。

 昔は,フィルムカメラしかなかったので,公序良俗に反する写真を撮っても,現像したり引き伸ばしたりするために写真店に依頼しなければならなかった。その時点で,チェックを受けてしまう。したがって盗撮も起きず,裸体写真は写真の現像を自分でできるプロやセミプロしかできなかった。

 現在はデジカメが中心であり,撮影した画像をすぐに見ることができる。だから安易に盗撮に走る,ということなのだが,その手段も方法も考えただけで,無駄な努力だとすぐに分かるはずだが,おもちゃを手にしたやんちゃ者が最大限努力して犯す犯罪とは思えないほど幼稚である。

 さらに言えば,インターネット上で公序良俗に反する写真や動画は山のように検索できるのが実態である。

 かつて,裸体写真を入手しようとすれば,そういう写真本を専門に扱うアングラ書店や古本屋の高い敷居を越えて入店し,レジで会計をしなければ購入できなかった。街中に,その手の本を販売する自動販売機が置かれた時代もあった。ビデオは“裏ビデオ”として不正に取引されていたが,その後,レンタルビデオ店が一般化すると,店内の一角に成人向けビデオのコーナーができた。ここでも,レジで会計をする必要があった。今でもDVD鑑賞店があるが,どの程度の利用があるのだろうか。

 一方で,ヘア写真が解禁となり,コンビニにも写真集が置かれるようになった。普通の週刊誌が,「袋とじ」という手法で露出度の高い写真を掲載するようになった。

 そして現在,インターネット上ではほとんど無制限に公序良俗に反する画像や動画に簡単に行き着くことができる。親が子供のアクセスを管理している間はいいが,独立したり大人になれば,自由にアクセスできる。現在,盗撮という割に合わない犯罪を犯さなくても,必要な情報を何の苦もなく個人で視聴できる環境が世の中にはできあがっている。

 その画像の内容は,正直言ってこれまでの常識を超えている。何でもあり状態である。この事実はウヤムヤにされているのか,運営側と取締側の間に何らかの取引や癒着があるのではないかと思われるほど,野放しになっている。

 世の中の反社会的集団やカルト宗教などが野放しになっているのと同じ,日本の上層部である行政,司法,立法,官僚,警察などとの癒着があるのではないかと想像せざるを得ない。そこにカネが絡んでいるのは間違いない。

 女性の権利を守ることが高らかに叫ばれている現在,女性の性をめぐるビジネスが大手を振って行われていることに,疑問を禁じえない。しかし,警察や司法に従事する人が,犯罪を犯している事実を考えると,まことに情けない。

 しかし一部の,それも相当な数の女性が,性を代償に金銭を受け取るという何千年も続いている性ビジネスが,いまだに健在だということである。

 このパターンはいつまで続くのだろうか。一時期,AIDSが国内でも広がり,不特定多数との性行為を自粛する流れがあったが,治療薬の開発でなし崩しになった。ここ数年はまた,梅毒が増えて来ているという。抑止力は働かないのだろうか。

 攻撃体制と防御解除。これでは同等であるはずはなし。 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2020/12/12。いずれ,バイオテクノロジーにより,女性は結婚という手段を取らなくても子供を授かって育てることができるようになり,一方で男性も結婚という手段を取らなくても性的欲求を満足させるメタバースな仕組みが開発され,それしか方法がないように規制されれば,女性解放が進む可能性はあるが,結局,裏社会を存在させるのが人間の性でである。

 少なくとも,今,盗撮ほど割に合わない犯罪はない,ということを改めて認識すべきである。