jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

抜かそうと思うから相手が邪魔になる--エスカレーターも高速道路も

エスカレーターで歩かなくなって4ヶ月。自分の右をすり抜けて歩いて上がる人を見て,せわしいなと思う。あれが今までの自分だと思うと,恥ずかしい思いである。

 すり抜ける際に,肩やカバンが当たることがある。ある意味,わざとぶつかって来ているのではないかと思うことさえある。

 階段でもエスカレーターでも,上りはともかく,下りで人にぶつかられると,正直,危険を感じる。もしこのまま足を滑らせて落ちてしまったら,ケガだけでは済まないかもしれない。さらに他の人も巻き込んでしまう危険性もあり,そうなると何十人もが将棋倒しにならないとも限らない。2022/10/29に韓国の繁華街イテオンで起きたハロウィーンの混雑の中での将棋倒しで,日本人2人を含む154人が圧死した事故を考えると,もうエスカレーター歩きには戻れないと思うのである。

 心理から考えると,早く行きたい,というよりも「人より先に行きたい」という気持ちなのかな,と思ったりする。自分の歩くペースより遅い人が前にいると,その人を抜いて前に行きたくなるのが人情というものかもしれないが,そんなに慌ててどうする,という気にもなる。

 人を抜かそうとすると,自分の方がスピードが速いため,前の人の隙間が狭く見える。邪魔だな,と思う気持ちで,ついつい乱暴に通り過ぎようとする。スピードが速いから,ぶつかる力も強くなる。場合によっては,押し倒してしまうことになる。

 それぞれが自分の好きな速さで進みたいから,いざこざが起きる。速い方は,抜かそうとするから,相手が邪魔になり,荒っぽい追い抜かし方をする。高速道路での追い抜きも同じような心境なのではないだろうか。

 あまり焦らずに,お互いにペースを合わせるようなちょっとした心遣いがあることが,世の中が平和になるのではないかと,身近な例から感じたところである。