jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

交通機関のAI利用拡大に賛成--柔軟な対応が必要

西武電鉄が,踏切事故をふせぐために,AI技術と3D映像解析技術を組み合わせたシステムを導入するという。各区間の高架化工事は順次進められているが,1区間あたり500億円単位と長い時間が必要になる。既存の踏切のままで,踏切事故を防ぐために,短期間で設置できる効果的な方法と言えるだろう。

 緊急停止で事故を防ぐことはできるが,運行ダイヤは大幅に乱れる可能性はある。しかし,いったん事故が起きた場合に,その復旧にかかる時間と費用は,運行の乱れとは比べ物にならない。各踏切に人を配置する方法もあるだろうが,ここはコンピュータの技術を使うのが賢明だと思う。

 これに加えて,やはりホームドアの設置を進めてほしい。西武線は,おそらくもともと8両編成で駅が設計されているところを10両編成で走らせるために,ホームの先端が細くなっている駅が多い。ここにお客が集中すると,電車との接触や線路への落下などの危険が多くなる。そういう駅にこそ,ホームドアの設置が有効だと考える。

 高度成長期の日本の名残で,公共交通機関の時刻厳守がいまだに守られているが,もう時代が変わってしまっている。安全,安心,快適を提供できる交通にすべきだろう。その意味でも,窓開けに頼らない強制換気,席ごとのパーティション設置,一定以上の体重の人専用車両の導入,そして痴漢などの犯罪防止のための車内カメラとAIによる行動検知,持ち物検査体制などに,サービスと機能の方向性をシフトすべきかなと考える。