jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

新型コロナウイルス第8波が収まらない--2022年末に第7波を超えた

2022/7/1~12/29 第7波と第8波

2022/12/28の全国の新型コロナウイルス感染確認者数は,216,219とジワジワと増え続けたまま,年末を迎えることになった。12月中旬前にピークアウトして減少に転ずる可能性を指摘していたが,残念ながらその後も増加を続けている。第7波のときのような急激な増加ではないが,今のところ減少に転ずる気配はない。正月休みに入り,「帰省の規制はなし」とシャレみたいな年末になっている。同時に,中国では1日に100万人を超えるという感染確認者が出たという情報もある。空港でのチェック体制を強めたとはいえ,海外からの感染者が増えないとも限らない。

 

同じ期間の死亡者数の推移

 それよりも筆者が気になるのが,1日の死亡者数である。第7波では9月2日に347人というピークだったが,第8波では12月28日に415人が亡くなり,第7波より多くなった。しかも,感染確認者数が直線的に増えているのに対して,死亡者数は2次関数に近い増え方をしていることを懸念している。

 ある報道で,「ワクチン接種が始まってから死亡者数が増えた」という主張があった。超過死亡率とワクチン接種の関係を単純に比較して騒いでいる。これを冷静に分析したデータも出てきているので,参照されたい(理屈は結構難しいが)。

 感染者数が増えると,死亡者数も増える。しかし,問題は「重症者の死亡率」が変わっていないことである。

 ワクチン接種により,感染しても軽症で済む患者が増えている。重症化率は下がっているはずである。しかし,いったん重症化した患者が死亡に至る確率は,下がっていないはずである。治療薬が開発されても,中等症者までの回復には効果があるが,重症化した患者の回復率は残念ながらかなり低いと思われる。でないと,重症者数が常に同じで死亡者が毎日出ているという事実を説明できない。つまり,重症になった人がどんどん亡くなっていき,そこにまた中等症から重症者に悪化した患者が移るというサイクルを繰り返しているのだが,なぜその流れを発表しないのか,不思議で仕方がない。

 医療機関での逼迫が再び叫ばれているのに,旅行割だ,入国緩和だ,そして年末年始の帰省だ旅行だ,と浮かれているのが信じられない。インフルエンザも感染が増えている。新型コロナウイルスを二類指定から五類指定に変更するという案も,実現できたとして2023年春になるという。しかもその法律成立を目指している岸田内閣が,相次ぐ閣僚の辞任・更迭でガタガタになってきている。ウクライナ侵攻も10ヶ月が過ぎ,ゼレンスキー大統領の米バイデン大統領訪問によって米ロ戦争に向かう可能性を深めてしまった。さらに,その合間を縫ってミサイルでの威嚇を続ける北朝鮮も,台湾に脅しをかけている中国も抑えることができない。一方で,野党側に指導者にふさわしい人材は皆無という状況で,2024年の日本は本当にどこに向かうのか,まったく見えなくなってしまった。