jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

マンション駐輪場での連続バイク放火に思う--4件も続く前になぜ監視体制が取られないのかが不思議

千葉県浦安市のマンションの駐車場で,バイクに放火するという事件が1週間の間い4件も続いている。このうち最初の3件は同じマンションであり,4件目は500mしか離れていない現場である。

 かなり大規模なマンションである。犯行は夜中に行われている。2件目が起きた段階で,犯人は近くに住むと考えられる。おそらく,このマンションの住人だろう。

 それにしても,監視カメラの追加設置も行われなかったようだし,自治会による見回りも行われなかった。あまりにものんきすぎないだろうか。これがマンションという「隣は誰か知らない」「上は誰が住んでいるか分からない」都会の砂漠地域の実態だと思う。

 3回め,4回めの犯行を許したことは,地域の恥だと思う。インタビューで「怖いですねぇ」「うちは子どもがいるので不安です」などと他人事のように答えているのが,いかにも「自分には被害が及んでいないからまだ大丈夫」という無関心さが見え見えである。

 たとえば,筆者の家には,インターホンのカメラ以外に,路地全体を写すカメラを設置している。さらに,2階にある筆者の部屋の窓から玄関先や車庫を監視するWebカメラを設置してある。必要に応じて,リモートからスマホやPCでリアルの画像を取得できるように設定してある。

 リビングにいて,クルマが入ってくる音が聞こえてくると,路地を写すカメラのモニターを点ける。ご近所さんのクルマなのか,宅配便のクルマなのかなどを見分けることで,次の行動の準備をする。誰が訪ねてくるか分からない時代である。少しでも事前に情報を得て対応できるようにしている。それでも,万が一は起こる可能性はあると覚悟はしているのである。

 警戒は警察がやってくれるだろう,監視カメラは管理組合がやってくれるだろう,といった無関心が,連続放火事件を引き起こしているとも言えるのではないだろうか。もっと自分たちでも見回りをしたり,自主的に監視カメラを付けたりすることで抑止力が働いて連続事件にならなかった可能性もある。

 抑止力になるのは,人の目である。誰かに見られている,という意識を持たせるだけで,犯罪を起こす気持ちを削げる可能性があるのではないだろうか。

 犯罪を捉えている監視カメラの映像が,犯人の顔を結局捉えていなかったり,遠目で写されて顔が分析できなかったり,こちらも性能的な不十分さがある。AIを用いて,不穏な行動を判断し,そこに集中して撮影するなどのインテリジェンスが必要である。

 日本のスーパーコンピュータ「富岳」で日本語独自の生成AIを開発するというプロジェクトの発表があった(スパコン「富岳」で生成AI基盤技術を開発 東工大など - 産経ニュース (sankei.com))。何? やっぱり日本は開発はこれからなの。なんて情けない(AIチャットボットが続々と登場しているが,日本版ができないのが悔しくないのか - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2023/5/12)。いまさら,ChatGPT対応システムを,日本の最高峰のスパコンを使って開発するなど,資源の無駄遣いである。何を血迷ったかと思った。

 AIを犯罪抑止につなぐ技術開発が,日本には必要である。AIは,創造的な仕事に使うべきではない。創造的な仕事は,人間がすべきエリアである。ここにAIを踏み込ませてはならない。しかし,経済が沈滞している日本で,正直,あらゆる人がいつ犯罪を犯してもおかしくないような顔つきをしている。高校生が貴金属店を襲ったり,オレオレ詐欺に加担したり,さらに聖職であるはずの教員,医者などの医療従事者,弁護士などの法曹家,宗教家などによる犯罪,特に性犯罪が後を絶たないのが,日本の恥ずべきところである。

 それなのに,サッカー選手を育てたい,Youtuberになりたい,カジノで外国人にカネを落としてほしい,など,GNPに関係のないプロジェクトばかり持て囃されている。これは外貨を稼がないし,収入が国民福祉にも還元できない。ほとんど闇社会のルールが表社会で通じているようである。