近年,キャスター付きのバッグ以外は,地面や床に置かない習慣が増えているのか,バッグの底に付いている底鋲がほとんど無意味なほど小さいのが気になったので,記録しておくことにする。
まず,バッグが固いか柔らかいかによって,底鋲の効果はまったく異なる。アタッシェケースのような固いバッグであれば,底鋲はバッグ本体を床から離す効果が期待できる。小さい底鋲であっても,バッグの底面は床からは離れる。床が多少汚れていても濡れていても,バッグ本体が汚れたり濡れたりすることはない。底鋲は効果的である。
一方,バッグが柔らかい場合,底鋲はほとんど意味がないように思える。床に置けば底鋲は底面に埋もれてしまい,底面が床に付いてしまう。きれいな床面や机の上,椅子の上などを想定した場合,汚れることはないが,それならそもそも底鋲が必要なのか,という気がする。単なる飾りなのではないか。
そもそも,バッグを地面や床に置かない,という派の人には,この議論は無駄かもしれない。意地でも床に置かないという意識があるため,電車の中で背中に背負わないようにという風潮になったときに,床に置かず,網棚にも置かず,ということになれば,身体の前に背負うというおかしな格好を選ぶことになる。薄めの軽いバックならともかく,明らかに重量級の分厚いバッグでも,身体の前に背負うので,相手をぎゅうぎゅう押しても気づかない。
この大型のデイパック,特にポリタンク型と呼ぶ縦長のバッグの場合,基本的には防水処理がしっかりされている。したがって,濡れている床の上に直接置いても中身が濡れることはない(再掲:リュック肩掛けをやめてほしい理由--カバンの位置を変えられないから - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2023/11/3)。
しかし,その濡れたり汚れたりした底を,そのまま家に持ち込むことはないだろう。雑巾で拭いてきれいにしてから,部屋に置くだろう。ならば,底鋲で効果的に床から離しておけるなら,汚れる部分は底鋲だけになり,ほとんど拭き取る必要もなくなる。
そういえば,筆者が最初に買ったデイパックは,基本はしっかりしたナイロン生地だが,底5cmは本革仕様になっていた。底鋲はなかったが,本革のために水の侵入を防ぐことができた。現在も愛用している。
もう1つのデイパックは,全体が柔らかく,底鋲は付いているが,ほとんど効果がない代物だった。そこで,底に厚さ5mmの板を入れ,これに新たに大きめの底鋲をねじ込むように加工した。底鋲というより,ゴム脚で,直径も厚さも2cmぐらいある。これを付けたおかげで,余裕で底が床から離れるようになった。汚れも少なく,安心して部屋に持ち込んで床に置くことができる。
一方,キャスター付きのバッグの場合は,床を転がすことが前提なので,車輪に大量に砂や汚れを付けてしまう。キャスターにテープを巻いて,使い終わったらテープを外す,というアイディアも紹介されていた。自宅に持ち込むときは,下に紙を敷くような工夫が必要だろう。
ちなみに,筆者も2輪,4輪のいずれのキャスター付きバッグを持ているが,両方とも肩に担げるリュックヒモが付いているタイプを選んでいる(4輪キャリーでリュックサックモード付き。国産品で格安のオススメバッグを紹介 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/2/27)。そして,キャスターは回らないように固定していて,一種の底鋲代わりに床に置くときだけ使っている。これなら,キャスターの一部しか床に接しないので,汚れが少ないし,バッグは床から離しておける。
そもそも,キャスター付きバッグを人込みの中で身体の後ろに引きずって歩くのは,後ろの人には危険だし,幅も取る。旅行に行くならともかく,普通の仕事でキャスター付きバッグや大型のデイパックが必要なのかどうか,いつも疑問に思ってしまうのである。