jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

足先は開き、足の裏の内側に体重を掛け、膝をやや曲げて、内股側に意識を集中して歩く--脚の筋肉強化への期待

肩こり解消が突然やってきた--50年目でやっと(他に手段はあったかも) - jeyseni's diary (hatenablog.com) (2024/7/21)と書いた後も,肩こりはほぼ感じない状態が続いている。両肩も,肩甲骨も良く動くようになった。特に左肩に続く「二の腕」の伸ばす側の筋肉(力こぶと反対側)にも動きが出てきた。

 左脚の不定愁訴もほぼなくなり,歩き方を変えつつある。おそらく,肩こりや腰こり,脚の麻痺などがない普通の人は,こういう歩き方を普通にしているのだろうが,こりから開放されつつある筆者にとっては,1歩1歩が新鮮で嬉しくてたまらない。

 というのも,タイトルのような歩き方を意識することで,これはあくまでも個人の感想だが,「O脚を解消」し「脚から腰周りの筋肉を維持」するのに役立ちそうなので,メモ的に残しておこうと思っている。

 そのための条件として,靴底が柔軟なこと,靴底が滑らないこと,靴の中で足がある程度自由に動くこと,など,靴の条件が大きいと感じる(革靴は人生を狂わすという仮説--これは身体に対する拷問だ - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2022/9/23)。

 逆に,筆者世代が小学生のころから指導されてきた「行進」によって,「一定リズムでまっすぐ歩く」という習慣が,身体には無理を強いてきたのかもしれないとも考えている。両足先をまっすぐに揃える行進スタイルは,無理な力がかかっていた可能性があると考えるし,一定リズムを強いることによって地面の状態に瞬時に対応できていなかった可能性があるのである。

 現在進めている歩き方は,タイトルにあるように「足先は開き、足の裏の内側に体重を掛け、膝をやや曲げて、内股側に意識を集中して歩く」というものである。歩く速さはあまり意識しない。1歩ずつ確実に地面を捉え,地面の感触を受けながら歩くことを心がけている。正直,これほど歩くことに集中できたことはなかったのは新鮮である。

 これまで,何かと言えば足首を外側にひねって捻挫しがちだった。脚の麻痺によって筋肉が十分に鍛えられず,O脚気味の状態が続いていたからで,足の裏の内側を踏みしめようとしても力が入らなかった。靴底の軟らかいスニーカー系で足の裏の感覚を意識するようになってから,土踏まずも柔軟になり,足の裏の内側で地面を踏みしめるという感覚に自信が付いてきた。

 この足の裏の内側に体重を掛けて歩く場合,足先を開き気味,あるいは意識的に開くことで,親指の付け根のいわゆる母指球から土踏まずのアーチ,そして踵の内側とスムーズに体重が移る。地面を踏みしめる力がしっかり伝わり,足首も安定する。足首をひねって怪我をするという怖さから離れられている。

 面白いことに,このような歩き方をすると,今度は足を踏み切るときにも地面を踏む力が確実に伝わっているのを感じる。つまり,両足および両脚の内側で体重を支える形になる。そうするとまた面白いことに,脚のふくらはぎの歩く筋肉,いわゆるヒラメ筋が意識できるようになった。「営業は脚が命」とヒラメ筋を自慢するCMがあったが,まさにそんな感じになってきている。

 この足の裏の使い方を実現するには,膝の内側を意識する必要があった。膝を単に前にまっすぐ動かすのではなく,やや内股になるような力の入れ方をするのである。O脚ではまったく意識することのなかった膝の内側なので,最初は膝を痛めてしまうのではないかという恐怖があった。実際,この膝の内側は伸縮されることを最初は拒んだのだが,徐々に柔軟になってきた。するとまた面白いことに,膝の周囲の筋肉や,太ももの内股側の筋肉が活発に働くようになっている。

 ここまでの足から脚への力の入れ方は,考えてみればスキーの基本動作であるボーゲンである。スキーの場合は,自分の体重を支えて確実に減速する必要から,足先を閉じるハの字型で身体を支えるが,足の裏の内側はスキーの内側のエッジであり,全体の形は内股気味に構えている。筆者の苦手なスタイルだった。そういえば,女性の方がボーゲンが上手いと思ったのは,O脚ではなく,内股側に力を入れる傾向にあったからではないかと考えられる。

 さらに面白いことに,このように内股側を意識して歩いていると,腰の外側やお尻の筋肉が体重を支えてくれるのを意識できるようになった。腰の外側の筋肉は,中殿筋というそうで,大人になるとこの筋肉の中の組織同士がくっついて動きにくくなり,こりを生じることから,大人は座ると脚を組んで腰の外側の筋肉を無意識のうちにストレッチして不定愁訴を取るのだ,とNHK「チコちゃん」で紹介されていた。筆者の場合も,長時間座っているのが苦手だったが,これまでも紹介してきたさまざまなストレッチによって解消しつつある(脚の内側,膝の裏側,足裏の拇指球への意識--1歩1歩を大切に調整中 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2024/2/24)。同じ番組で,元プロ野球選手のイチロー氏が,毎日90分から2時間もかけて入念に身体のストレッチをしてから練習に入ったということも紹介されていた。いったん凝り固まってしまうと,なかなか解消しないことを物語っている。

 ということで,一般人も身体を伸ばすストレッチをすることが望ましいのだが,筆者としては「正しく筋肉を使いながら身体を意識しながら歩く」ことが,継続的に実施できる方法ではないかと考えている。つまり,歩くこと自身が筋肉を動かすことになると同時に有酸素運動になるからである。これに足の裏から膝の内側,内もも,腰とストレッチを意識することで,単に筋肉を動かすだけでなく,筋肉に力を加えることで筋トレにもなると考える。

 正直,早朝に散歩をしている年配の方を多く見かけるのだが,ただゆっくりと歩いているだけのようにしか見えない。せっかく歩くのなら,地面を意識し,筋肉を意識し,呼吸を意識し,多少のアップダウンや階段なども利用して,身体に刺激を与えながら歩くのがいいのではないかと思う。以前,筆者にときどきあった段差でのつまづきがなくなったのも,脚の筋肉が付いてきたからだと思っている。

 「チコちゃん」ではないが,「ボオっと歩いてるんじゃないよ」を実践して行こうと思っている。当然のことながら,歩きスマホもなしである。だんだん過酷になってきている自然だが,少しでもその変化に気づいたり,新しい発見をしたりすることも,精神的な訓練になるのではないかと思っている。もう少し若いときに気づきたかった,と今から言っても遅いが。