jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

チェコ製のマップアプリ「mapy.cz」が面白い件--地点検索や音声案内に日本語はないが,地図が見やすい

日本で使えるオンラインマップとしては,google map,Yahooマップ,ゼンリン,Mapple,マピオンなどがあり,iOSではApple独自のマップがある。以前紹介したフリーのカーナビアプリの多くはOpenStreetMapを使っている(Organic Maps:オフラインマップOsmAndの対抗馬--地図がシンプルで広告なしと海外でも高評価 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2024/5/21)。車載カーナビとして,ディスプレイオーディオをいろいろ検討したが,個人的には元の古いDVDカーナビに戻した(個人的にはカーナビ推し--ディスプレイオーディオにちょっと失望【追記】 - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2024/6/2)。単に長年使っていて慣れているせいでもあるが,地図の表示がシンプルで非常にわかりやすいのである。

 Appleのマップは使ったことがないのでわからないのだが,オンラインマップはどれも一長一短があるように思える。やたらと色使いが派手だったり,逆にシンプルすぎて情報が少なかったりする。古いDVDナビの地図以上に使いやすいマップにはなかなか出会えなかった。

 ところがひょんなことからある海外製のマップアプリをインストールしてみた。「日本語対応ではないのが残念だが使いやすい」という評価を見たからである。それが「mapy cz」である。後半にczとあり,なんとチェコ共和国製のアプリだった。

 搭載している地図の供給元はSeznam.czとあり,これもチェコの企業だった。「チェコ共和国のWebポータルおよび検索エンジンです。」と検索できた。

 対応する言語はヨーロッパの言語が中心で,日本語はなかった。しかし,地図を表示させてみると,普通に日本語の表記と英語が併記されていた。

https://en.mapy.cz/で東京駅付近を表示させてみた

 この地図は,主要道路が色付けされ,細めの道路は白抜き,建物エリアはグレーとシンプルに色分けされているほか,公園が黄緑色,文字は住所で,とても分かりやすい。さらに拡大すると道路名が表示され,進行方向も矢印で表示される。

 Androidのアプリにはカーナビ,歩行者ナビ,自転車ナビ機能も搭載されている。目的地の検索は英語だが,住所からたどっていく場合は日本語の県名からたどっていける。地図上で長押しすれば座標として登録でき,登録名を日本語で打ち込むこともできる。My Placeに登録された一覧を表示して選択し,そこへのナビゲーションを指定すれば,今いる場所からのナビが簡単に設定できる。

 ナビの案内音声は,基本は英語である。流暢な英語のため,ほぼ聞き取れないのだが,先に書いたように道路情報も登録されているため,「右に曲がったあと,〇〇道路に入ります」などといった情報が案内される。これはありがたいと思ったし,逆に「この道路にこんな名前がついているのか」とビックリしたりした。

 もう1つ面白いのが,路地のナビである。筆者宅は路地のいちばん奥にあるので,自宅を登録してもDVDナビでもgoogle mapでもこの路地は経路には入っておらず,裏側の道や表通りが起点になっていた。このため,自宅周辺に近づくとナビが混乱し,グルグルと変な迂回路を指示したり,リルートを繰り返して大混乱に陥っていた。

 ところがmapy czは地図の道路をどうやらおかまいなしに登録しているようで,筆者宅の路地の奥までナビしてくれるのである。

 google mapのストリートビューでも,筆者宅前の路地は対象から外れている。ストリートビューを撮影するクルマが入ってきていないようで,筆者宅もストリートビューでは表示されず,プライバシーが守られている。ただ,ナビの場合は目的地が混乱するのがいつも悩んでいた。

 mapy czはたまたま自宅の路地を認識していたが,逆に変な道をナビの対象にしてしまう可能性はある。今のところ,数回しか使っていない段階だが,とりあえずgoogle mapで起きているような厄介な道路の指定は起きていない。

 クルマに乗った時のデフォルトはDVDナビの古い地図表示,余裕のある場合はスマホをセットしてテストを続けて行こうと思っている。