jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

足元を見て運転しているか--アクセルペダルもブレーキペダルも,意識して見れば踏み間違いはない

筆者はクルマを運転するとき,シートの位置を一番後ろまで下げている。シートの角度もかなり倒している。実はあまり気にしていなかったのだが,この位置で運転すると,自分の足元が結構よく見えることに最近気が付いた。オートマチックなので,右足がどこにあるか,アクセルとブレーキのどちらのペダルの上にあるのかを,チラッと見れば確認できることが分かったのである。

 他の人の運転の仕方を見るともなく見ていると,まるでハンドルにしがみつくように身体を前方に倒して,ウインドウの外を見ながら運転している人を結構見かける。また,腕全体をハンドルの上に乗せて,曲がるときも身体ごと曲げてハンドル操作をしている人もよく見かける。歩行者やイヌなどが急に飛び出してきた場合に,ハンドルを切って避けたりできないのではないかと思ったりする。

 視線は前方にあるが,その前方の状況に対して自分の態勢を認識できるのか,という懸念がある。ほとんどの人はアクセルペダルに足を乗せているだろうから,急な操作でアクセルを踏み込んでしまうという危険があるのではないだろうか。

 クルマの運転は,前方だけでなく,複数のミラーで前後左右を確認し,ピラーなどの死角の先もできるだけ身体を動かして確認し,さらに自分のクルマの調子(エンジン音やフロントガラスの汚れ,乗車人数による重みなど)を配慮して,慎重にハンドルやペダルの操作を行う必要がある。それは免許教習所で習ってきたはずだし,それを怠れば不合格になったはずである。しかし,いざ実車してみると多くの人は基本を忘れ,確認行為をほとんどしないようになっていると思われる。

 ここにさらに,「自分の右足が今,どのペダルの上にあるかを意識せよ」と言っても,何のことを言われているのか,理解してくれる人はほとんどいないかもしれない。

 しかし,たとえば横断歩道が前方に見えたタイミング,交差点に近づいたタイミング,発進するタイミングなどで,一瞬,自分の意識を足元のペダルに移し,一瞬,視線を足元に向けると,自分の足が乗っているのがアクセルなのかブレーキなのかを一瞬意識できれば,それだけで踏み間違いはなくなるように思える。

 アクセルとブレーキの踏み間違いを防ぐ装置として,右足のかかとがある位置を検出して,アクセル側なら赤色,ブレーキ側なら青色のランプを目の前で点灯させるアイディアがある。筆者は,息子の学校の夏休みの工作で簡易的な装置を作って持たせた。もう10年以上も前のことになる。その後,こうした警告装置が普及したという話を聞かない。

 ブレーキと間違えてアクセルを急に踏み込んでしまうパターンは,おそらく限定的に決めることができると思う。逆に,走行中に急ブレーキを踏むパターンも,前後のカメラでの映像解析と併せれば特定できると思う。AIなどでさらにパターンを学習させることで,踏み間違いしたときでも事故につながらないパターンを搭載できると思う。

 EV車で中国に負け,自動運転でも中国やアメリカに負け,品質管理すらおろそかになっている日本の自動車メーカーは,いま一体なにをしているのだろうか。せめて,ロータリーエンジンなどを使った水素エンジン車など,画期的な技術を持っている日本である。安全運転につながるエンジン制御プログラムの開発なども含めて,「今,走っているクルマをより安全なクルマにする」技術開発をしてもらいたい。