jeyseni's diary

「ジェイセニ」と呼んでください。批判ではなく提案をするのが生き甲斐です。

Filemakerの改悪?--アイコンが見にくくなり,データベースがすべて別ウインドウで表示される怪【いい点1件】

筆者が10年以上アップデートをしなかったFilemakerファイルメーカーPro 2023を購入--ファイル互換性に問題なし - jeyseni's diary (hatenablog.com) 2024/8/19)で,旧バージョンのファイルが使えて満足していたのだが,その後,使っていく上での違和感がどんどん広がっているので,メモ的に残しておくことにする。

 まず,アイコンがオシャレになり,背景が白色でそこに2023だとブルー,2024だとグリーンの図形が乗ったシンプルなアイコンになった。かつては水色や紫色で大きめの図形が表示されていたので一目でファイルメーカーと認識していたのだが,新しいアイコンは外周に枠がなく,パッと見たときに認識しにくいデザインになったように思えた。ウインドウで一覧表示した際に,色の付いた図形部分が小さいため,見失ってしまうのである。

Filemakerのアイコン。左がFMP12,右がClaris Filemaker 2023。

 もう1つ,筆者にとって厄介なのは,ファイルを開くたびに別ウインドウで開いてしまうことである。これまで使っていたバージョンでは,ファイルメーカーのソフト全体で1つのウインドウが開き,ファイルのウインドウはそのソフト全体のウインドウの中に表示される方法だった。したがって,ソフト全体のウインドウを最小化すれば画面から隠せたり,一度に閉じたりできたのだが,2023ではファイルごとに隠さなければならなくなった。

 これはExcelも同じような開き方をするのだが,Excelの場合は同時に開くファイルはせいぜい2つなので問題ない。Filemakerでは筆者の場合,同時に5つや6つのファイルを開いて作業をするので,そのたびにウインドウを切り替えるのが面倒になる。

 かつてWebブラウザーで複数のWebサイトを開く場合に別ウインドウが開いていたが,主流のMicrosoft Edgeでもgoogle clomeでも,現在のブラウザーはほぼすべてが「タブ」でサイトを切り替えることができるタブブラウザーになっている。

 複数のリレーションしているデータベースファイルで同時作業することが当たり前のデータベースソフトにおいて,すべてのファイルが別ウインドウで開くのは非常に使いにくい。Filemakerのどのバージョンから,この仕様になったのか分からないが,同一ウインドウ内で表示できるモードを加えるか,タブブラウザー式に同じウインドウで切り替えられるような仕様にしてほしい。

【追記】よかった点を1件,見つけたので追記する。

 ファイルメーカーで面白かった機能の1つに「Webビューア」がある。ファイルメーカーのレイアウトの中に,Webブラウザーの窓を開けて表示できるもので,筆者はお気に入りのサイトのURLをレコードに書き込んでおけば,レコードを切り替えるだけでその画面を表示する,という使い方をしてきた。たとえば日本の博物館一覧を作って,そのURLを入れておけば,次々にそのホームページを見ることができた。

 ところが,このWebビューアのエンジンが,以前のMicrosoft Internet Explorerのエンジンを使っていたため,たとえばgoogle mapを表示できなくなってしまっていたのである。

 Filemaker 2023では(あるいはこれ以前のバージョンですでに)新しいエンジンを搭載したとみえて,これまで表示できなかったWebサイトを表示できるようになっていた。